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106 中級ダンジョン41階層

リュージたちは約一週間のブランクを経て、中級ダンジョン探索を再開した。

再開したと言っても、リュージがいるチームRとジローがいるチームJとの交代制は同じだった。

少しだけ違ったのが、チームメンバーは時々入れ替えていることぐらいであった。

ミカ、シズカ、ゴローはどっちにも入ってベースレベルをあげようとしているようだった。

また、ジローが休みの時間帯には、ジローがゴーレム工場で自分が作りたいゴーレムを司令室で作っているため、それを見学しつつ、ジローに言って、自分の考案したゴーレムを作ってもらったりしていた。



ーーミカが考案したゴーレムーー


・ドライヤーゴーレム:魔法により、暖かい風を出して、人間の髪を乾燥させたり、ふとんや洗濯物を乾燥させたりすることができるゴーレム。

・お風呂ゴーレム:お風呂の掃除やお風呂の温度管理などをしてくれるゴーレム。ホットウォーターボールの魔法をもち、お湯はりもバッチリできる。希望すれば背中も流してくれる。

・食器洗いゴーレム:リフレッシュの魔法で汚れた食器などを綺麗にすることができるゴーレム。


ーーシズカが考案したゴーレムーー


・お洗濯ゴーレム:汚れた衣類などを魔法で綺麗にしてくれるゴーレム。大型のふとんや鎧などもOK。

・イケメンゴーレム:イケメンゴーレム。態度が悪かったので、シズカの手によりどこかに処分された。

・冷凍冷蔵ゴーレム:冷凍や冷蔵のできるゴーレム。

・電子レンジゴーレム:これは失敗した。電子が飛び散るイメージができないらしい。


ーーゴローが考案したゴーレムーー


・魔物解体ゴーレム:魔物を適切に解体してくれるゴーレム。

・会話ゴーレム:会話のやり取りのできるゴーレム。録音機能付き。

*のちにコミュニケーション能力機能の開発につながる。

・お掃除ゴーレム:お掃除してくれるゴーレム。リフレッシュの魔法とバキュームの魔法が使える。のちにドロップ回収ゴーレムとしても活躍。



41階層はチームRの出番だった。

41階層に出てきたモンスターはまたしても竜種だった。

ただし、レベルが総じて高い。

100オーバーのものが複数体出てきている。

もともと、基本的には竜種はベースの強さが半端ないのに、レベルが上がるとかなり凶悪になる。

レベルが同じだとしたら、人間と体の大きな竜種では圧倒的に竜種の方が有利なのである。

しかも複数体というのも難儀だ。

ただし、これはあくまで身体的なことで、チームRのメンバーはほとんどベースレベルは100を越えてきており、何よりスキルや魔法を使うことができるため、単純な殴り合いではないのだ。


「リュージ様、きました。白竜とサンダードラゴンです。」


ルイーズがエアーフライングバイクにまたがりながら、一番最初に敵を感知した。

そして、手で合図して、その合図とともに全員がエアーフライングバイクから素早く飛び降りて、その瞬間にアイテム袋にエアーフライングバイクを各自が収納する。

軍隊のように鮮やかな動きだった。

リュージがその感想をルイーズに言うと


「魔物と何度も遭遇してもうすでにルーティンのようになっていますね。」


とのことだった。

モコートが鑑定結果を知らせてくる。


・白竜:

知能の高い龍。魔法が得意。体が大きく、パワーも抜群である。魔法攻撃力は低いが支援系魔法のバリエーションが多い。


・サンダードラゴン:

魔力も高くサンダーボール、サンダーボルトと言った雷系の魔法はもちろん、サンダーブレスは非常に強力。


自ら身につけた風魔法でチームメンバーに伝えている。

モコートはスキルボール屋の店主でもあるので、スキルボールは手に入りやすい。

鑑定の結果を自分以外の多くの仲間に伝えることが無かったため、必要性を感じていなかったが、パーティー戦をするようになってから必要性を感じて、インストールを決めたのだった。


「白竜とサンダードラゴン、異色の組み合わせだ。練習も兼ねて各個撃破。たたし、人数が多いから、交代でー!!」


リュージはこれまでの戦いを見聞きして、空中戦が課題だと感じたのであった。

獣人族の精鋭、ガブリエルやライアンたちのように風魔法を駆使して立ち回るのもいいが、慣れないと魔力枯渇にすぐにおちいる。

調整が難しいのだ。

今回は取り敢えず自分たちが使っている[浮力のお守り]を複数個コピーして渡した。

この浮力のお守りはグリフォンの羽を縮小して100個ぐらいまとめてお守り袋に入れたものだ。

以前18階層を攻略した辺りでリュージがイベントリの機能を利用して作ったものである。


なぜ、これを複数個渡したかというと、これを複数個身につけていると、かなりの時間、空中にいることができる。

個人差はあるだろうが、下手したらずっと居られるだろう。

ただし、体のすぐ近くにないとダメなアイテムなので、常に体の側に身につけておく必要がある。

逆に考えると体から話せば浮力は失われる。

この考えかたは既に持って戦いに活用している鬼人族のルイーズ、カミーユ、エマ、イリスからの提案である。

多少の慣れは必要だが簡単に空中戦を行うことができるわけだ。

横移動だけ風魔法を使えば良い。


そんなわけで、白竜もサンダードラゴンも、60人からいる人数のチームに完全に翻弄されていた。

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