104 魔族との戦い1
リュージがまず設置したのが、魔族の侵攻ルート上にディメンションワールドの入り口を設置した。
最初だったので、広く大きく設置して、入り口だとわからないように、違和感ないように設置するように注意した。
次に同じように作ったのだが、2つ目だったので少し趣向を凝らした。
魔族の侵攻ルートのうち、エンシェント大陸の誰も住んでいない地域を選んで、スコップで地面をすくうように大地をすくった。
そしてそれをそのままディメンションワールドに大地として採用した。
大きな木々や森、草花もあるため、違和感は全くない。
最後の3つ目はリュージが新しく考案したディメンションワールドであった。
テーマタイトルは[ゴーレムワールド]、ベースはエンシェントワールドの大地を取り込んだ2つ目のものだが、そことの違いはゴーレム工場があるかないかの違いだった。
端的に言えば、2つ目のディメンションワールドをコピーして3つ目を作成、ジローが40階層のボスドロップで獲得したゴーレム工場を置いたのであった。
そして、リュージはディメンションワールドをコピーしまくったために、空間魔法がレベルアップしてディメンションワールド内限定だが、時間を加速することができるようになっていた。
そのため、戦闘用のゴーレムを時間を加速させて、約1万体作成したのであった。
因みに今現在も作成中である。
リュージはそのディメンションワールドのゴーレム工場の生産ラインを加速させただけでなく、工場自体も増やしていたため、その生産力が生まれたのだった。
「エルフとやりあうのは久しぶりだが、以前やった時はサイコーだった。奴らは見栄えがするから、顔を醜くぐちゃぐちゃにした上で、手足を潰してやると、いい〜声で鳴くんだよ。グッヘッヘッヘ、今回もその声が聞こえると思うと楽しみだぜ。」
「ガフッガフッ、エルフの臓物の色は何色だったかな。久しぶり過ぎてわからねぇ。」
「ブシュル、ブシュルッ、うぉー、たまんねーー、エルフを思いっきり切り裂ける。もうすぐだ、もうすぐだぁぁぁぁぁぁぁぁ……。」
「エルフ、ミナゴロシ。エルフ全て潰れて細切れ。エルフぜんぶ、ぶっころす、魔王様喜ぶ。」
魔族の先鋒は、約3万人だが、その兵士たちはエルフを全滅させる気満々できているようであった。
リュージは出来上がった罠ワールド3つのディメンションワールドをそれぞれトリックワールド1、トリックワールド2、トリックワールド3と名付けた。
すでにリュージはエルフの5部族に4ディメンションワールドずつ、ワールドを作成して避難場所として提供している。
わかりやすくリスト化すると
1、ワールド ワン
2、召喚、ゴーレムワールド
3、獣人族1
4、獣人族2
5、獣人族3
6、鬼人族1
7、鬼人族2
8、鬼人族3
9、エルフ エンシェントワン部族1
10、エルフ エンシェントワン部族2
11、エルフ エンシェントワン部族3
12、エルフ エンシェントワン部族4
13、エルフ エンシェントツー部族1
14、エルフ エンシェントツー部族2
15、エルフ エンシェントツー部族3
16、エルフ エンシェントツー部族4
17、エルフ エンシェントスリー部族1
18、エルフ エンシェントスリー部族2
19、エルフ エンシェントスリー部族3
20、エルフ エンシェントスリー部族4
21、エルフ エンシェントフォー部族1
22、エルフ エンシェントフォー部族2
23、エルフ エンシェントフォー部族3
24、エルフ エンシェントフォー部族4
25、エルフ エンシェントファイブ部族1
26、エルフ エンシェントファイブ部族2
27、エルフ エンシェントファイブ部族3
28、エルフ エンシェントファイブ部族4
29、トリックワールド1
30、トリックワールド2
31、トリックワールド3
となるので、トリックワールド1から3はディメンションワールドの29から31ワールド目になった。
そして、リュージの罠は侵略してきた魔族の先鋒を恐怖に陥れることとなった。
リュージは魔族の先鋒部隊をそれぞれのトリックワールドに誘い込んだ。
そして入り口を閉じた。
やったことはたったそれだけだった。
しかし、閉じ込められた魔族はある一定の距離を移動すると壁に当たって、それ以上進めなくなり、また移動しては進めなくなりを繰り返した。
当然なのである、出口は存在しないからである。
時間をある程度加速すると、トリックワールド1は同士討ちをするようになり、残ったものは少数になった。
トリックワールド2は散々さまよった挙句、これもまた仲間割れとなり、お互いを殺し合うようになった。
トリックワールド3だけは、仲間割れはなかったが、ゴーレム部隊と戦ってその数を減らしていた。
魔族は魔力で生きているため長命であるが、流石に相手がいて殺し合うとなれば、死を免れない。
全くの倫理観念や感情も負の感情しかない魔族だったが、時が加速するにつれて消耗していく。
リュージはトリックワールドの1から3までを横並びに繋げて、生き残った魔族たちを一緒にした。
魔力はたっぷとあるワールドなので、生き残るのは簡単だが、お互いを殺し合う関係なら全滅するだろう。
リュージが時を加速していくと、やはり魔族はお互いを殺し合っていたので、時間の流れを元に戻した。
数万人もいた魔族はお互いを殺し合い、憎み合うことをやめないまま、ほぼ全滅してしまった
のであった。
「少なくとも俺が死んだら入り口は開くから。お互いを殺し会わないのがわかった時は解放するよ。まぁ今のままなら無理だろうな。」
リュージは魔族の先鋒部隊を一人で無力化してしまったのであった。
後に続く魔族の部隊は、先鋒部隊が全く知覚できないまま、一瞬でいなくなったことに驚き、進めないでいた。
先鋒部隊が一瞬でいなくなった事実は魔王アルラゴンの元にも伝わってきていた。
「先鋒部隊の3部隊が一瞬で消えただとぉー!!!カシースン、どういうことなんだ?」
「恐れながら魔王様、これは明らかにおかしなことです。異常事態です。隠密部隊によるとある一定の場所で3つの部隊が忽然と姿を消したそうです。あまりに忽然過ぎて見ていても何が起きたのかわからなかったそうです。」
「むっむっむっむっ………。調べるのじゃ。このままだと、わけがわからないまま、侵攻したはいいがこっちも全滅しかねない。直ちに事態を調査するのじゃ。それまでは一旦、エンシェント大陸へは行かない。引き返すのじゃ。」
魔族は、魔大陸に引き上げることになったのだった。
そしてリュージはというと、エンシェント大陸を空中で疾走して、罠を仕掛けて罠の状況を確認したのち、魔大陸に移動していたのであった。




