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103 中級ダンジョン40階層 その後

ジローは40階層のボス部屋のドロップがレア過ぎて、分配に困ったため、リュージに任すことにした。

そのことを鬼人族、獣人族のメンバーに伝えたら、あとでそれぞれの代表者がやってきた。

獣人族からはガブリエル、鬼人族からはルイーズがやってきた。

二つの部族は今回のボス戦で戦ったが、ドロップ取得に関しては辞退するとのことだった。


辞退の理由は


1 戦いで多くの消耗品である回復薬と回復魔法をリュージとその仲間に頼ったこと。

(その後、回復薬はリュージのアイテムストック袋により何ごともなかったかのように無償で全員分フルで補充された。)


2 今回のボスドロップはどこに売るにしても、ゴーレム製造に関わってしまうため、売却しない方がいい。

(売却益がないため、放棄する。)


3 もし、自分たちが使うにしても、管理できる技術者いないし責任が負えないこと。


4 一番の功労者がジローで運用ができるのもジローであること。


5 ジローによるファインセラミックの兜は非常に価値が高く、今回の戦いにおいても無敵の強さを誇り、そのおかげで死人も出ず、大怪我もなかったこと。


以上の理由でゴーレム製造関係のドロップに関しては全面的にジローが取得することとなった。

ジローはリュージがかつて作ったワールドツーのパーソナルゲート兼召喚ゲートをくぐって、その一角にゴーレム工場を置いた。

そしてゴーレムマニュアル本に従って、いくつか温めていたゴーレム製作を開始したのであった。

数体作ったところで、ゴーレムを召喚できるようにゴーレムコアに記録していった。

名前を呼ばれたらこのゲートをくぐって出てこいという命令を一旦書き込んだのであった。

このゴーレム工場は面白いことに、ゴーレム工場マスターが工場内の司令室でイメージしたゴーレムを作ることができる。

その材料の調達はドロップにあったゴーレムマテリアルのシステムがダンジョンから魔力を吸い上げて加工したりするらしい。


「これは究極の大発明っすね。今度またリュージさんに相談するっしょ。」


実際にこの後、ゴーレム工場からはリュージの判断でいくつか出荷されたゴーレムがあった。


・ミシンゴーレム:布生地と材料を与えると服を縫ってくれるゴーレム。


・タクシーゴーレム:料金を入れて目的地をい

うとそこまで飛んで連れて行ってくれるゴーレム。


・パーソナルゲートゴーレム:目的地を言って必要な魔力か魔石を入れると、そこまでのゲートを開いてくれるゴーレム。ただし登録されている場所に限る。

(後にこのゲートがスタンダード化される。)


・耕運機ゴーレム:指定した場所を耕してくるゴーレム。


・住宅ゴーレム:地面や空気中の魔素からエネルギーを得て稼働する住宅ゴーレム。家具はないが自動修理機能がある。


などであった。



ジローは取り敢えず工場に、戦士型ゴーレムを丁寧に作るよう指令して出てきた。

翌日には数体のゴーレムができていたので、問題はなさそうだった。


ボスを攻略したので、数日また休みにすることになった。

その間はジローはこのゴーレム工場で出来そうなゴーレムを模索して作り出すことに没頭することにした。

そういった時間も大事だからだ。

そのおかげで前述したゴーレムが作ることができたと言えよう。


一方でリュージは忙しくしていた。

40階層のボス攻略がうまくいったことはジローから聞いたので、ドロップを複数コピーしてジローに持たせた。

どうやら今回のドロップだけはこの世界にとって扱いが難しいらしく、どの部族もドロップを辞退したらしい。


『まぁ確かにそうだろうな。基本的に製作者の意思でどんなゴーレムでも作り上げることができる工場とか、チート級である。どんなゴーレムでもというのは大袈裟かもしれないが、ジロー程の熱心さで取り組めば難しそうなマニュアルでも読みこなして、工場でもきちんと活用できるだろう。』


リュージは 40階層の攻略を聞きつけたあとに、しばらく休みにするとパーティーに連絡した。

その後、リュージは仕掛けた罠かどうなったかを見に行くことにした。


リュージが昨晩仕掛けた罠は、時空間魔法による恐ろしい罠である。

魔族がエルフの住むエンシェント大陸に侵攻してきているのが捉えた魔族の捕虜の証言からわかった。

その後、リュージがエアーサーチで探ったところ、少なくとも前衛に3万人以上の兵士がおり、3つの部隊に分かれて侵攻してきていることがわかった。

そのあとは数え切れない程の兵士が動いてきていることもわかった。

ざっくりだが先程の3万人の部隊を含めて16万人以上の規模の侵略戦争である。

このエンシェント大陸におけるエルフ全体の民の数は約10万人と聞いたので、それを上回る規模である。


リュージがまず考えたのが、罠である。

侵攻に関しては向こうは完全に油断している。

規模からして兵士と言われるものたちだけでもこちらの数倍はいるわけである。

しかも土地が痩せてエルフは弱っていると思われている。

なので普通にぶつかれば、エルフは蹂躙されるだけである。

これはエルフの部族長の間でも、同じ結論だった。

エルフは現在の状況であれば、魔族に蹂躙されるだけで戦争には勝てないということだ。

罠のコンセプトは以下の通りである。


・先行してきている3万人を無力化すること


そこでリュージが考えたのは時空間魔法を利用したディメンションワールドに誘い込む罠であった。

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