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【大賢者】の意地

とりあえず、イリーナも納得してくれた。更地にして新しい魔王城を作るだったとか言われた時は、そんな呪われそうな土地に住みたくないと思ったが。


それはさて置き、やっと本題に入ろう。モノクル爆発の件はきちんと話した。目の前で最愛の義妹が爆発なんてされた日には軽く究極魔法で自爆したくなるから尚更だ。


だが、イリーナは危険のない範囲で行うと頑なだった。昔からそうだったよ、この子は…


で、鑑定してもらった結果がこれだ。




トウマ・アレクトラ(藤島燈真、アレク、レトラ)

レベル:神域

種族:神越者

称号:幻の勇者、堕ちた勇者、大魔王etc

所有スキル【聖竜波動】【魔王研鑽】

武器【七大罪処刑セブンエクスキューション】(【傲慢】/【誠実】 【憤怒】/【寛容】 【嫉妬】/【慈愛】 【怠惰】/【希望】 【強欲】/【分別】 【暴食】/【節制】 【色欲】/【愛】)



うん、大剣に美徳の反転スキルがあるのは何となく知っていた。でなければ増減とかには使えないし…【嫉妬】なんて特にそうだ。悪い状態に嫉妬して良くするなんて慈愛そのものじゃないか。


そこはまあいい。俺、いつ人間辞めてたんだよと。いや、半分魔族だったけどもさ。少なくとも奏多が何かしたとかは無い。むしろ、これに最初から気付いてれば奏多救えたんじゃないか?



「と、とりあえずわたしが現状で分かるのはこの程度です」



イリーナはちょっと頭痛そうにしてる。まあ、人間を神の中身を見ようとしたらこうなるわな。頭を撫でながら回復魔法してやるか。



「あ、あの…」



メアとは違い、顔を真っ赤に染める反応…そういうところは宇津木さんなわけか。でも、撫で心地はメアだな…



「兄様、褒められる事は何もしてないです…レベルも種族も初めて見るもので、説明も何も出来ない。その程度の鑑定で…」



申し訳なさそうにイリーナは俯いてしまう。俺としたら十分なわけだし、褒めるに値すると思うが今までの経験を踏み躙ったんだろうなと思う。それでも撫でるのを止めたりはしない。


領主代行なんてやってきた分、宇津木さんとして頑張った分、メアにしてやりたかった分を合わせたら数日単位でこうしてやりたいと思うのだ。


正直、愛おしいとさえ思う。はっきり認めよう。レトラとしての俺はリーシャの次にメアが好きだった。灯里の代わりなんかじゃなく、もしかしたら…



「まだ、あの約束は有効だからな」


「兄様…」



認めてやるよ、あかりんズの計画に賛同してる俺が居るのを。優しい世界で俺がリーシャとメアを幸せにしたかった…叶わなかったけど神様になってるならそこに人数増やすくらい構わないだろうと。



「分かりました。今すぐにリーゼアリア様たちの釈放をしてきます。満としての約束ですものね。だから、釈放したらもっと褒めてください」



そう言って彼女は撫でていた手を振りほどき、勢いよく部屋を飛び出して行った。違う、期待してたのはそうじゃない。むしろ、安眠出来なくなるなら止めてくれと言う暇もなく…後、登録どうするんだよと。


部屋で待っているわけにもいかず受付まで戻ると根も葉もない噂が流れ始めていた。



「イリーナ様にメイド強要したのはあいつか」


「イリーナ様に兄様と呼ばせてたらしいぞ。何者なんだあいつ?」



せめて、遠巻きに見てないで定番通りチンピラ冒険者がいちゃもん付けにきてくれ、寂しいじゃないか。後、根も葉もあったわ。メアにメイド服強要したし兄様呼ばせた過去あったわ。だって、ボロ着で生活させるわけにもいかないし、魔王様なんて呼ばれたら寂しいじゃないか。

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