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第二話 『ユニークの秘密』

 「おーぃ。だいち〜。私が来たぞ〜。」

 「聞こえてっから玄関前で叫ぶな。恥ずいから。」

 「照れなくても良いよ〜!こんな幼馴染がいて皆羨ましがってるくせに〜!」

 「そう言うのは、俺の部屋でポテチの食いカスを零さないようになってから言え。」


 此奴は玲奈。

 どうやら、俺は『未来の記憶を受け取った過去の俺』らしく、この頃の記憶はかなり普通に覚えていた。


 「いや〜私たち、もう中3か〜早いね〜」

 「…そうだな。」


 俺からしてみれば、三十歳のおじさんが制服を着ている気分なので、ちょっと恥ずかしい。


 「…?どうした?」

 「いや、何か、昨日と違うな〜って思って。」

 「そうか?(コイツ、勘が鋭いな!そんなに変だったか?!)」

 「うん。何か、大人になった?と言うか、反応がおじさんっぽくなった?」

 「そ、そんなわけ無いだろ。」

 「まぁ、気のせいか。」


 その後、俺はこの言葉を学校帰りまで引きずった。


 「聞いた?明日遂に『適正審査』だってね!」

 「あぁ。」


 適正審査。

 それは、全員が受ける共通テストの様なものだ。

 ここで分かるのは大きく分けて二つ。

 『ポイント』と『職業適正』だ。


 人間には其々『ポイント』が生まれつきある程度振り分けられており、これが高い者は自分のステータスをより底上げできる。

 だから、元々身体能力の数値が高い者はより有利になる。

 だが、魔力は『ポイント』でしか強化できない。

 ポイントは初期配布の他にも、ダンジョンの敵を倒してレベルを上げる事でも獲得できる。

 だが、そのポイントでの成長も、全員ある程度の所でできなくなってしまう。


 『職業適正』はどの職業に適正が有るかを大まかに調べられる。

 剣士(武器を使う近接職は一旦ここに纏められる。)、拳闘士、魔法使いが大まかな括りだ。


 剣士 …対応幅が広く、最もバランスが良い。

 拳闘士…剣士等に比べてスキルの数が多く、近接        

     職最強。

     その代わり、遠距離にはめっぽう弱い。

 魔術師…遠距離最強。近接にはめっぽう弱い。


 ここから更に武器の種類や、得意な魔法によって細かく分類されるが、基本的にはこんな感じだ。

 今の時期は安定の剣士か、尖った拳闘士と言われるくらいこの二つが人気だ。

 魔法は詠唱に時間がかかるし、基本的にオーバーキルになるから殆ど使われていない。


 しかし、あと2年後。

 ちょうど俺の受験が終わってしばらく経った頃に発生する、後のランク分けでC級以上のダンジョンでは敵がある程度纏って現れるようになる。


 その時、魔術師の評価はひっくり返った。


 一匹しか相手できない拳闘士とは違い、魔術師は数十秒待てばほぼ全滅させてくれる。

 二人で撃てば確実に倒しきれる。

 そうなったら、魔術師の方が優遇されるのは当然だろう。


 受験前なら良かったんだが、俺はその時既にステータスを拳闘士ビルドで振ってしまった後だった。

 だが、今回は間違えない。

 あの狐にチャンスを貰ったんだ。

 今度こそ間違えない!




 次の日、俺達は校外学習として政府の施設に行き、魔法石を触らされた。


 魔法石に触れることで今まで見られなかった者も自分のステータスを見ることができる。

 更に、この部屋はかなり魔力が高濃度なので余程才能がない人以外は自分の目の前にも小さいステータス画面が現れ、そこで初めてステータスをいじれるようになる。(自転車とかと同じで一度出せれば、後は何度でも出せるようになる。成功が重要なのだ。)


 俺のポイントは『20』。…平均より上だな。

 筋力…3

 魔力…5

 俊敏…4

 体力…4

 適正職業…剣士・魔術師


 …なる程。魔力はちょっと高くて、筋力はちょっと低い。…一般人だなぁ。

 だが、俺の真髄は、正体不明のユニークにある。


 『ユニーク』。世界中でその人しか持っていないであろう特殊能力のスキルである。

 普通のスキルの何倍も強いので、普通の人だと扱えずに終わるか、暴走して最悪死ぬ。

 だが、万が一使いこなせたならば、最強に成れる。

 これがユニークだ。


 だが、俺はこの能力が何なのか判明しないと言う前代未聞の人間なのだ。

 しばらくチヤホヤされるが、そのうち分からなすぎて機械の不調として認定される。


 …さて、今回はどうかな…?


 『☆€%○×<:〒^』。


 …やっぱり、また文字化けか…。…ん?!


 確かに魔法石から照射されたステータス画面の方には文字化けがでた。

 たが、自分にしか見えない『ステータス画面』には『九尾の祝福』と表示されていた。


 「(何だこれ!これもあの九尾のお陰なのか?!)」

 「「ユニークが分からない?!前代未聞だ!!」」


 周りがユニークが分からないことに驚いている中、俺は一人冷静にユニークの能力を確認した。


 『ユニークスキル『九尾の祝福』

 九尾が与えた九つの祝福。

 ・どんなスキルも九つまで完全にコピーすることができる。(コピーしたスキルの変更可能)

 ・何者でもスキルを確認することができる。

 ・幻術・催眠・洗脳等へ精神的状態異常の常時耐性。(発動済み)

 ・火、電気、精神的状態異常のスキルへの常時バフ。(発動済み・対象なし)

 ・ステータス限界値の解除。

 ・スキルの価値や、熟練度によって確率でコピースキルを習得できる。

 ・生涯の記憶を鮮明にする。(使用済み)

 ・一度だけ過去に記憶を渡せる。(使用済み)

 ・九尾との因果を持つ。』


 「(…強っ…。だが、よく分かんないのもあるな…もう少し詳しく…)」

 「君!もう一度やってくれないか?!」

 「はい。」


 本当はもう少し詳しく見たかったが、ここで一旦中断した。

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― 新着の感想 ―
この時点ではまだダンジョンは弱く、ドロップ品の買取も大した金額ではなかったんですよね? なら何故ここまで国民にダンジョンの適正テストや、ハンター高校などが普及しているのでしょうか。石油大国のようにそ…
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