第49話:元カノ成敗?!のあとに大ボス召喚か?
このお話は主人公目線で語り口のように綴っております。
要さんの言葉が効いたのか、元カノは「嘘よ…。」と言ってブツブツ呟いている。そんな彼女に要さんは
「本当は最終手段として取っておいて、出来るだけ出したくはなかったのだが……………。」
そう言って抱えてきた書類を彼女の前に出した。
「………………!こ…、これは!」
バラッツと机に撒かれた書類を見ると
「これは…、この前のお詫び出張の時のホテルの…。」
そこにあったのは元カノと一緒にいたと思われる人物とが映った写真もあった。
────確かに一人ではないだろうと思ったけど
まさか
男性と一緒だとは…!
「よりによって俺たちが譲ったあの部屋を欲していたのが君だったとはね…。」
────え?!あの、ホテルマンを困らせていた人が元カノだったの?
「かっ、彼とはそんな仲じゃないわ!」
元カノが慌てて弁明をするが
「こっちの写真では抱き合ってキスしてるよ?部屋まで待てばいいものを…。」
そこに映っていたのはエレベータを待っている二人の様子だった。
「この男と上手くいってないのか?それで俺を利用しようってのか?」
「違う…!そんな…。」
明らかに一番今が動揺している…。
「わかったわ。もうあなた達には近づかない。だからこの話はどこにも出さないで!」
「ああ。そっちが俺たちに近付かない限りはこの書類は破棄しよう。」
「悪かったわ。彼と一緒になるためにあなたを利用しようとしたこと…。」
「はぁーっ。やっぱりな。そんなとこだと思ったよ。」
「要さん、いつからそんな事を…。」
「ああ、奈々が外に買い出しに行ってくれてる時に届いてな。調査は俺たちがホテルにいる時に頼んでおいた。」
「流石です。」
私は要さんの手腕にホッとした。そして元カノの方を見た。
彼女は唇をギュッとしてそのあと姿勢を正して私達に頭を下げたと思うとサッと立ち上がり、そのまま応接室を出て行った。何とも潔い終わりだった。
私と要さんはやっと安心した。
「奈々。さっきはありがとう。」
「いいえ。お話を聞いていて、彼女は要さん自身よりも圧力をかけることばかりに見えてきて…。」
「そうだったな。奈々は俺にそれだけ惚れこんでるってことか。」
「え…。間違いではないですけど…。そういう言い方されるとちょっと恥ずかしいですね…。」
「いいや。俺の方が奈々にべた惚れなんだ…。奈々……………。」
「ちょ…!要さん、ここまだ会社っ!」
そう言っても無駄でしっかりと要さんに唇を塞がれてしまった…。要さんってもしかしてキス魔なんじゃ…。そう思いながら彼のキスを受け入れていた……………。
要さん、長いし激しくて息が…。苦し…。「ふはっ。」
だけど嫌じゃないのが悔しい…。
「なあ、奈々。」
「………………。」
「今度父さんに会ってくれ。」
「────!?」
私は驚いて思わず要さんを突き飛ばしていた。
「か…。要さん、そんな大切な話、キスしながら言わないでください…。」
私はちゃんと要さんに伝えた。
「だって、奈々が可愛すぎるのがいけないんだよ。ハハッ。」
肝心の要さんはいたずらっ子のように笑っていた。
ご覧下さりありがとうございます。やっと元カノの件が片付いたと思ったのに、お父さん、つまり会長と会ってくれって…。そんな簡単に言わないで~~~!




