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黄泉がえり  作者: たま


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7/10

後悔

祖母と織子の母以外、皆で「食後の後片付けと朝ご飯の準備と乾いた洗濯物を自分の分は畳んでしまう…」を手分けしてやった。

「貴和子姉さんの旦那さん・清さんは座ってて下さいよ。関係ないんだし。」と雅紀おじさんが言ったが、

「いやいや織子ちゃんお母さんと立場は一緒ですから…すみません。気が利かなくて…」としょんぼりしていた。

「まあ、なんだ。昔と今は違うんやな。まさかこの年で食器洗うと思わなんだわ。」とお祖父さんがこぼすと、

「お祖母ちゃん死んだら、どうするの?ちゃんと毎日やりなよ?まず、片付けから!」と織子が祖父を叱る。

「エーッ、ココに来たらこういうのしなく良いから良かったのに〜本当にもうメリット無いじゃん!」と双子が文句を言う。

織子は洗うスポンジで双子の頭をジャンプして叩く。

「家事をメリットとか言うな!

ばあちゃんは皆耐えて動かなくなった足腰で頑張ってお盆に働いてんだよ!

家族の笑顔見たくてな!

人の気持ちをメリットとか言うな!バチあたりが!」と吠える。

「…本当に美沙とは全然ちがう…」思わずお祖父ちゃんがボヤく。

「アホかあ〜殺されるような奴と一緒にせんといて?

その為に…」と言いかけて自分に驚く。

『エッ、なんで私関西弁なの?それに今何を言おうとしたの???』と自分に驚く。

あの美沙さんの殺された現場行ってから変な感じなのだ。

遠い昔にすごく後悔して悔やんで…生まれ変わろうって決心した!ような記憶があるのだ。

ものすごい後悔が心の奥底に潜んでる。

記憶はないが感情があるのだ。それは残ってる。

小さい時から可愛げがないと何度言われてもめげなかった。

それは根底に悲しみ後悔みたいなのが横たわってるから。

「変だな…変だな…私」と織子は頭をかしげた。


男は分かりやすい。我慢をしない。

父と雅紀叔父さんが、明日は帰ると言い出した。

「あら?あなた1週間休み取ったんでしょ?私も合わせて取らされたのに?」母が遠回りに嫌味を言う。

が家事をさせられるくらいなら、もう実家に居たくないようだ。親のためなんて真っ赤なウソ。自己満足なのだ。

「食後、台所で立ちっぱなしで酒も飲めず寝るまで居間で座る間も無いんじゃあなあ〜何のために家に帰ってきたのか。

身体がもたないよ。」とアッサリと白旗を上げる。

「あ〜あ、口ほどにもない親孝行ね。

私は来年来ないから!アナタがちゃんと立ち働いてお父さんお母さんに孝行しなさい!

私の実家だって両親大変なのよ。働きながらアナタのご両親まで身体がもたないから。」と母は格好を付けるのを辞めたようだ。

織子はシメシメとほくそ笑む。

もうこき使われたくないと、皆部屋に戻ってしまった。双子の部屋からは手持ちのゲームで騒ぐ声が聞くえる。

祖父母の部屋から疲れたのか祖父のイビキが聞こえる。

冴子と母は部屋で2人でお茶しながら携帯で動画見て楽しんでる。福袋が趣味の2人は正月に親子動画あげようかとか相談してる。冴子は母を不愉快にしない言葉選びが出来るのでお気に入りなのだ。

親子なんて言っても所詮は人と人なのだ。

無償の愛なんて…幻想なのだ。

織子は記憶にない後悔の感情があるせいか?

特に親子や家族に深い執着が無い。浮瀬のとても表面的な繋がりなのだ。

子供も大きくなれば自然と薄まる。

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