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【ニ万PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ
正式編

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第七十四話

第七十四話



上映で流された恐怖の映像は主にこの森での出来事や魔女会での出来事だった。


その中には香取雛や源綾音の映像も映っていた。


つまり、僕と朱莉が香取雛に殺されている映像も含まれていた。


僕と朱莉の経験を千紗さんに味合わせるなんて思っていなかったが、千紗さんの悶え具合を見るに……あの経験も無駄ではなかったと言った方がまだ救われるかな。


「近づかないで、私は……この身体は私のもの、愚図共は跪くべき存在!!」


この時映像に映っていてのは香取雛が夢の中で男で囲んでいる場面だ。


……これを朱莉がされたと考えたら。


「風香ちゃん、治るからって腕ちぎったらダメ」


「ごめん、朱莉……こういうのが、及第点なんだろうね」




しかし千紗さんが悶えるのが、香取雛の場面ばかりなのは、復讐と関係があるのだろうか。


……もしあるのなら、僕と朱莉の目標とも合致する部分があることも確かだ。


上映は合計二十分ほどで終了し、次の段階である“卒業証書授与"に移る。


『卒業証書授与F組四十五番、朝倉千紗』


「……そもそも貴女は誰なのよ!! ……身体がなんでなのよ!?」


ここまでは上手く行ったけど、警戒しておく必要があるのは事実だ。


正式な魔葬少女関係にもある程度が効果があるのは分かったけど、身体に傷自体はつけれていない。


精神的にも削れているとは思うけど、実際のところは僕には分からないのが正直なところだ。



「止まりなさい! この身体は私のなのよ、どうして言うこと聞かないのよ!」


千紗さんは屈辱的に感じている表情は少しだけ興奮した。


「高揚とは別のだから心配しないでね朱莉」


心配されると思って、つい朱莉に弁明してしまった。


朱莉はジトッとした目で見てくる。


「もしかして、そういう趣味に目覚めちゃったの?」


「……少しだけ」


分身が動いてくれているおかげでこんなに話せるわけだけど、実際のところ僕たちは何一つ警戒を解いていない。


高槻さんと夜千夜さんにはいつでも魔法を使って貰えるように準備してもらっている。


朝倉さんは、準備をとっくに済ませ欠伸をしている。


朱莉には複製の改良を続けてもらい、僕はこの間も狂卒式の魔法と焉恋の獄を改良している。


失敗するわけにはいかないのだから当然だ。


「千紗さんが受け取った。朱莉、僕の複製を触れさせて!! 朝倉さん、強制睡眠もお願いします!」


僕は千紗さんに高槻さんの訓練で覚えた感覚を極限まで伸ばす魔法をかけた。


これで多少は変わってくれると助かる。


さすがに威力を最大にしよう、どれだけ通用するか試すためにも。


……それにやっぱり魔法は相性があるのか。


飛行と重力も空間で封じればここまで弱まるのか、ならば雛の魔法にも何かあるのかもしれない。


「千紗ちゃんが眠ったみたいだし〜、依頼は達成ということで連れて行ってもいいよね〜?」


朝倉さんはそういって朱莉にピアスの片方を手渡した。


「もう片方はまた今度でもいいかな〜? 会えるって確約と環境を整えられたら渡しに向かうから、ダメかな〜?」


「それは朝倉さんにとって大事なことなので、その後にお願いします。それと朝倉さん、千紗さんが眠っているか確認もお願いします。それと可能ならば夜千夜さんの遊具のジャングルジムを棒にして巻きつけられないかな?」


朝倉さんが確認する前に夜千夜さんがギリギリ聞き取れる声量で出来ると言ってくれた。


「……出来ないことはないけど、君も眩しくて羨ましいな……はぁ、そんな子に頼まれたら断れないよ」



その後、朝倉さんの確認が終わった。


どうやら千紗さんはノンレム睡眠の状態になっているということ、そして巻きつけ身動きの取れない状態にした。

一度破壊されている場面も見ているので、朝倉さんには目が覚めかけたら確実に眠らせるようにと頼んだ。


そして僕たちは魔女会に戻り受付の人に達成したことを報告した。


「お二人が正式な魔葬少女になって初めての依頼達成おめでとうございます。こちら私からの個人的なお祝いです」


受付の人から渡されたのは二本のホウキだった。


「このホウキはお掃除にも魔法の威力増強にも使える代物です。とは言っても魔法の威力増強はたとえで言えば、二発を一回から三発を一回に増えるみたいな程度なので、期待しすぎるのはダメですからね。便利なのは大きさを変幻自在に変えられる点です。私の首につけてあるネックレスがこれです。これでも効果はあるのでこれで利用しているのです」


そうだとしても実質的には魔法の使用回数は減らすことが出来る上に、ネックレスにしても発動するなら便利かもしれない。


「「ありがとうございます!!」」


「お気になさらず、私からの気持ちなので」


僕と朱莉がホウキを眺めていると朝倉さんが笑顔で戻ってきた。



「確約貰えたよ〜、あとは環境だけだって〜。三日ぐらいかかるから終わり次第渡しに行くね〜」


三日後か……三日といえば。


僕は魔女様の分身さんの三日ぶりの目覚めという言葉を思い出した。


「……待って、三日眠っていたのなら日曜日の文化祭の準備もう終わってる!! 朱莉今すぐ学校に戻ろう、今日は確か、準備の予行演習だよね、早くいかないと間に合わない!」


「引っ張りすぎだよ風香ちゃ〜ん!!」


「朝倉さん、三日後待ってますから、ピアスお願いします!!」


僕は朱莉の手を引き学校へ向かった。


この時の僕は文化祭への焦りで理解が遅れていた。


ピアスを三日後に受け取るということは、いずれは浅霧さんたちとの訓練も待っているということに。


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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