閑話その19
閑話その19
私のお婆様は突然溶けて亡くなられた。
そう聞かされていましたが、初めの頃はどうも信じることがどうも出来なかった。
そんな戯言に付き合う義理なんてこれっぽっちもないと、そうたかを括っていたというのに……その方がマシなんじゃないかとそんな屈辱的なことを考えてしまう。
「雛如きにあんな殺され方をされてることが許されるはずがないのよ!!」
その瞬間に私の恨みに対して世界が呼応したのよ、それが今のこの姿なのよ!!
魔物みたいな惨め姿ではなく、極められたこの造形こそが世界が私を認め証しに決まっている。
魔法を使うほど強くなる感覚……生きていた時とは正反対で、魔法を使い続けるのがこんなに快感だったなんて思いもしなかったわ。
その点あの雛には想像すら出来てないでしょうね。
あの雛を跪かせるこの機会を逃すわけには行かないわ、絶対にね!
他人がどうなろうと今や関係ないですもの、使いたい放題なんですもの!
「朝倉先輩お久しぶりです!」
この愚図は誰だったかしら?
まあいいわそんなことどうでもね。
「"哭きなさい双天宙"」
地面がないぐらいで這いつくばるなんで人間とは愚かな生き物なのだな、私も以前はその人間なのかと思うと穢らわしくて仕方ないですわね。
夢の中では何の意味もないことは、殺されて学びましたわよ。
利用出来るものなんでも利用する、いいえ相手から私を必要とするのが目に見えていますから私は何もしなくても世界が動くものなのよ。
それはこの姿が証明してるのだから!
私は堕ちて魔物になったのではなく、霊としてなった部類になるのでしょうね。
恨みであの世に行けなかったということなのでしょうね、ですがそんな矮小なこと今の私には関係ありませんのよ!
「愚図共、この私に恐れ慄きなさい!! "双地転"」
天と地を回転させるなんて芸当この私にしか出来ませんわよ
だというのに、空虚さを感じてるのは何故でしょう?
何かが足りないなどと、この私が感じるわけがありえない、あってたまるものですか!
……何よこの記憶は、私が死んだ後の出来事だというの?
私に流れ込んできたのは雛二人が私を探している光景と……私の肉体が残っていないことだった。
肉体がなかったら、私が上だと永劫に証明出来ないじゃない!!
私は骨になっても必ず跪かせる存在なのですから!
それに何故お婆様が…………生きているの?
この目線にこの記憶はお婆様が今現在見ているものだと考えれば、私はお婆様より上の魔物になりますわね!
たかだか眠ら……せるだけ……の魔法に意味なんて…………いいえ私はそれで殺されてますわね、考えを改める必要がありますわ。
私の魔法はこの世界から隔絶された空間だと意味をなさない。
どれだけ、下にしようともあの雛の時のように呆気なく感じながら死んでしまう。
あの時は私の身体じゃないような感覚でしたわね、何故私があのような目に遭わなければならないのですか!
私は絶対に許しませんわよ、あの雛を!!
そして必ずこの私に首を垂れさせてやりますわよ!
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




