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【ニ万PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ
雛(新人)編

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閑話その17

閑話その17



今日は依頼を受け、正式勢の魔物共が跋扈する洞窟へ私は来ている。


数はそこそこ居たのだが、根を上げる輩が多すぎる。


「この程度で根を上げるな! 貴様らはそれでも正式勢の魔物か!」


私は大きく息を吸い、放った。


「喝っ!!」


破裂音と共に、魔物共が根を上げた。


所詮はこの程度なのか、もっと熱い相手に出会いたいものだな!



そう考えていた私の前に人型の魔物が姿を見せた。


「ふぁ~、せっかく気持ちよく寝てたのに邪魔しないでよ~。……うわぁ、君の周囲の暑苦しい空気苦手だわ~、今帰ってくれるなら殺さないけどどうする? アタシ的には帰ってほしいんだけど…………」


「貴様は何者だ!」


「ちょっとこっちが話してるのに、攻撃しないでよ~」


こいつ、私の攻撃を弾いただと……面白いではないか、これぞ。

「熱いではないかっ!! 燃えてくるぞ!!」


「ちょっと、洞窟溶けてんだけど何してくれてんの!? アタシの寝床がぁぁぁ!」


魔物は膝を崩し泣き喚きながら地面を叩き始めた。


「貴様の本気を見せてみろ」


「もうしょうがないな~、って言っても私十五期だからそこまで強くないからね、後輩ちゃん」

魔物は臨戦態勢をとったが、私は疑問に思ったことをぶつけた。


「十五期とはなんだ、話を聞かせろ。それまでは何もしないと約束するぞ! それに良い寝床も用意するぞ!」


すると魔物はオットットなどと呟きながら転けそうになっていた。


「せっかく本気出そうと思ったのに、削がれちゃったよ~。それに寝床が手に入るならそっちを優先するよ~」


「睡眠は成長に大切だからな、壊してしまった責任は取らせてもらう!」


「君良い子だね~、気に入ったよ。説明させてもらうとね、ふぁ~……んん、眠たい」


魔物は首をコクリと何度前後させ見るからに眠たそうにしている。


「私が眠りを邪魔したせいだな、すまない」


私は腰ポケットに入っていた眠気覚ましの飴を渡した。


「ありがと~、君って本当に良い子だね。早速舐めても良い?」


「舐めても良いから渡したのだ」


「いただきます~、それで十五期っていうのはね~…………」


魔物が説明したものは、創世記の魔葬少女としてのラベルのようなものだった。


荒川咎という人物が魔葬少女を作ったとこの魔物は説明していたが、それが事実ならばこれほど蒸し暑いことはない。


私たちは掌の上で転がり溶かされるチョコのボールということなのか。


「貴様はその事実を私に話しても良かったのか? 裏切りだと思われてもおかしくない行為だと思うが大丈夫なのか?」


魔物は満面の笑みの柴犬みたいな癒される顔をした。


「大丈夫だよ~。だって咎様が、私のこと知ってるわけないじゃ~ん。それに~、協力は大事だよ~」


なんだこの魔物は、今まで出会ったことない部類だな。

それに魔葬少女のシステムを作り出すような者が知らないということないだろう。


……まさかこいつ、本気で知られていないと思って安心しきっているのか?



「新しい寝床ってどんなところなの~?」


魔物に聞かれた私は風香も朱莉に"振り切り"を教えた自宅の写真を見せた。


すると魔物食いつくように見た後に写真を奪った。


「ここで寝てもいいの、本当に~!? 今すぐに行こうよ~! 他のことも教えてるからさ~」


魔物は周囲を見渡すなり残りの魔物を全て根を上げさせた。


「君たちがいたら、寝床に行けないの許してね~」


三分の一まで減らしたとはいえ、軽く百は超えているというのに一瞬とは……実に熱いぞ!!


私は魔物を連れて熱転移で移動しようとしたら魔物に止められてしまった。


「それだと~、君が堕ちちゃうでしょ、アタシにやらせて~」


「貴様はそれでいいのか? 貴様も感情を消費するだろう」


魔物の煮えたぎるほどの事実に私は熱死してしまうと錯覚してしまうほど熱されてしまった。


「大丈夫だよ~、アタシたち魔物は感情を使うほど強くなるから、メリットばかりなんだよ~」


この事実は魔女様たちに必ずお伝えしなければならない。


「貴様に提案なのだが、寝床を協力する代わりに魔女会に登録してくれないだろうか」


こいつが協力してくれるのなら、その荒川咎を熱でふらつかせることにも一歩……半歩になるかもしれないが、近づくのではないか?


「寝床をくれるなら良いよ~。でも、せっかくなら食べ物も欲しいな~」


「食べ物で協力してくれるのならどれだけでも与えるぞ! 他にも欲するものがあれば伝えてくれ!」


私の自宅に着くなり、魔物は目を輝かせて走り回った挙句転がり始めた。


「何これ広~い。見てよ~、こんなに転がれるよ~」


魔物は……魔物呼びだと合わないか。


「貴様の名前を教えろ! 私は高槻深春(たかつきみはる)十五歳の中学三年生だ! 使っている感情は熱意だ。次は貴様の番だ」


「十五歳ってアタシの十五期とおそろいじゃ~ん、運命ってやつ~? あっ、名前だったね~、アタシは、朝倉凛子(あさくらりんこ)二十歳なの~。使ってる感情は眠気だよ~、よろしくね深春ちゃ~ん♪」


おそらく年齢は堕ちた年齢だろうな。

実際の年齢を伝えられるのはもう少し関係が熱くなってからということだな。


「うむ、こちらこそよろしく頼むぞ凛子っ!」


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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