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【ニ万PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ
雛(新人)編

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第六十三話

第六十三話



取材メモから次を探していると、母さんに関する疑問を抱いた。


魔女様が母さんに雪女を使役させるということなので、中継(なかつぎ)さんに質問した。


「中継さん、もし人魚に肉を食べてない状態で雪女を使役することって可能なんですか?」


中継さんは首を傾げて答えた。


「どうしてそんなことを聞くのか分からないけど、雪女の場合は食べないと使役は無理だよ。確実に凍死するよ」


ということは母さんは人魚の肉を食べさせられるってことになるじゃないか!


「中継さん、ありがとうございます! 朱莉、今すぐ魔女会に戻ろう!」


「それは良いけどここからだとだいぶ距離あるよ」


「雲外鏡を使う。……中継さん、使い方教えてください!」


今すぐ教えてもらわなければ、間に合わない。


もっと詳しく魔女様から聞いておけばよかった。

母さんまでこの苦しみを味わうことになるのは、避けないといけない。

だけど、そうしたら母さんの記憶が……。


「雲外鏡使いたいなら、まず場所を思い浮かべて飛び込むだけ、簡単でしょ」


どうしよう、焦りすぎて上手く思い浮かべられない。


「朱莉、ちょっと上手く思い浮かべられなくて……代わりに頼めないかな」


どうしよう、このまま母さんが死んじゃうのに、記憶の問題が解決しない。


「風香ちゃん、思い浮かべたよ!!」


朱莉は僕の手を握り、手を引かれて二人で雲外鏡に飛び込んだ。


雲外鏡に飛び込むとミョンミョンと波が発生し、視界に映ったのは魔女会ではなく僕の家だった。


「ごめん風香ちゃん、一瞬お家を思い浮かべちゃった!」


「直接魔女会じゃなく、ここからでもすぐに向かえるからありがたいんだからね朱莉」


ここからの方が、覚悟を決めやすい。


僕のことを気遣ってくれたのかもしれないな。



そう思いながらも、朱莉と僕は全速力で魔女会に走った。


十分ほどで魔女会に着くなり、受付に一言声をかけて魔女様の部屋に入った。


ガシャン!!


部屋には倒れた母さんと立っている魔女様がいた。


「母さん!!」


人魚の肉に関して手遅れだったことは母さんの身体を見たらすぐに理解できた。


何故すぐに理解出来たかというと、母さんの肉体が再生してる最中だったからだ。


すでに食べ終わってるのなら、あとは記憶の問題をどうにかしなければならない。


気持ちを切り替えなければ元の生活には永久に戻れない。


「風香ちゃん、壁を壊すのは流石にマズイんじゃない?」


「何言ってるの朱莉?」


周囲を見渡すと、部屋の壁がボッコボコに破壊されていた。


無意識のうちに、壊したのか……気づけなかった。


このままだといつか獣に戻ってしまう。


すると魔女様が僕たちを見るなり、口を開いた。


「上出来。魔葬少女の雛として感情のコントロールもだいぶ染み付いているようだな」


「無意識で暴れているのに感情のコントロールが出来ているといえるのですか?」


「理性を残した状態の中で無意識が感情を増減させているのがその証拠だ。……そろそろ試験を受ける頃合いだと私は思うのだが、どうする」


「ありがたいご提案なのですが、あやかし少女についてももう少し知ってから受けたいのでもう少し待っていただけませんか?」


僕は怪寿村で人魚の肉を食べたこと、幼い雲外鏡を手に入れたこと、アイツと入れ替わった荒川咎の可能性が高いと注釈を入れた上で出会ったことを説明した。


「ならば、浅霧たちに当たってみるといい。教えて貰えるはずだ。場所は雲外鏡に登録しておこう」


僕は意識のない母さんの頬に触れ、ただいまの一言を告げ、朱莉と共に雲外鏡に入った。


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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