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【一万三千PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ


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第五十五話

第五十五話



魔女様に一時的に母さんを任せて僕が傷つけた人に謝り行くために魔女会から出ようとしたときに扉の前で誰かにぶつかった。


「あのここが魔女会で合っているでしょうか、ミチルからここで登録すれば助けてくれると聞いたのですが」


確か朱莉に秋口さんって呼ばれるきっかけになった人の名前も満だったけど、あの人の性格からして人助けなんてしないだろうし別人でしょ。


登録の仕方なら僕も覚えてるから、謝りに行く前に終わらせておこう。


「教えますので、ついてきてください」


僕はこの人と朱莉を連れて受付に戻った。


「あの、この人を魔女会に登録したいのですがいいですか?」


魔女会の登録の手続きとしては書類に名前、出身、感情、魔法と最低限のことを記入する。


あとは任意にはなるけれど、魔女様との顔合わせで終わるという、ものすごく簡単なものだ。


これが新人でも登録は可能と言われる所以らしい。


それなら新人にも教えてもらいたいものだけどと愚痴りそうになったけど愚痴ったところで契約霊が教えない状況は変わらないんだから意味がない。


僕は女性が書き終えた書類を見せてもらって分かったことがある。


『名前、ミカエル・ミハング・パトリシア


出身、UK


感情、理想


魔法、自分の理想を現実にする魔法、追記他の魔法は実戦でお見せします』



もしかしたら海外支部的なところから来たのかもしれないと考えてしまう僕の思考は偏見で汚れているのだと改めて実感してしまう。


受付の人はある提案をしてきた。


「実戦でしたらこの場にいる風香さん、朱莉さんとしてみるのはどうですか?」


パトリシアさんは乗り気ではなかったらしく、魔物討伐に変えるようにお願いしていた。


「そういうことでしたら、そういたします。依頼をこなすのを風香さん、朱莉さんが確認する形にいたしましょう」


そこでなぜ僕と朱莉なのだろうかと疑問に思ったが、正式な魔葬少女になった際には後輩の指導をすることになる。


それなら先に似たような経験をしておくのもいいのではないだろうか。


「あの、なぜ僕たちなんですか?」


受付の人に質問すると笑顔で答えた。


「魔女様がお二人をあと一歩と評価されているのをお聞きしたので、正式になった際の予行の場として利用出来るのではないかと思いましてね。ではこれで登録は完了です。ミカエルさん依頼をお選びください」



パトリシアさんが選んだ依頼は樹海での魔法を使う魔物の討伐だ。


これって正式勢の魔物ってことだけど、大丈夫なのかな……僕と朱莉は心配なんだけど。


受付の人も同じ気持ちだったのか何度もパトリシアさんに確認をしていた。


「大丈夫です。いつものお仕事なので」


その言葉を聞いた受付の人は少し不安そうにしながらも送り出した。


「フウカさんとアカリさんは転移は使えますか?」


僕と朱莉は首を横に振った。


「それでは私がお二人も一緒に転移させていただきます」


僕と朱莉が次に瞬きをした時には樹海にいた。


「風香ちゃん、ミカエルちゃんってもしかしなくても私たちより強いよね」


転移実行の速さに感情消費の技術を含めて僕たちより強いし上手い。


「それなら魔物の方から来てもらいましょうか」


パトリシアさんは理想として"呼び出し"と口に出した瞬間魔物が僕達の目の前に立っていた。


反応の遅れた僕と朱莉をよそにパトリシアさんは冷静に"確認"と口に出した。


「そうですか、貴女の理想は友達と過ごすことなのですね。でしたら丁寧に変えてあげます」


魔物は突然断末魔のような叫びをあげ身体が歪み始め内側から破裂した。


「友達がいなくなり孤独で心身が破裂する理想に変えさせてもらいました。勝手に貴女の幸せな理想を破壊してしまったことを謝罪させていただきます。貴女の理想が叶うのが私の理想とさせてもらいましたので、向こうで幸せになれるはずです」


謝るのが遅くなるのは、嫌だけど色んな魔葬少女を観察していれば感情と魔法の訓練にもなる可能性がある。


そうすれば朱莉と少しでも長く一緒に過ごせる。


自分のことばかり優先して……僕って本当に自己中だな。



「それではフウカさん、アカリさんこの森の魔物を掃討するので、しっかりと確認お願いします」


パトリシアさんはそういって正式勢の魔物を九体、一般の魔物を十八体葬った。



僕と朱莉は言葉を失ってしまった。


「どうでした? 最低限しか披露していないのですが、合否はどうでしょうか?」


「…………あっ、ごっ、合格です。パトリシアさん」


こんなの不合格に出来るわけがない。


僕たちでさえここまで出来ないのに……これが高みなのか。


「安心しました。これならミチルさんにもしっかりとお礼が出来るというものです」


パトリシアさんはそういって僕と朱莉に深々とお辞儀した。


「「頭を上げてください!」」


パトリシアさんは何度も深々とお辞儀を繰り返してくるので、合わせて僕と朱莉も頭を上げるようにお願いするという行為が繰り返された。


「あの……そろそろ終わりにしませんか?」


「そうですね、申し訳ありません。フウカさん、アカリさん。それでは転移させていただきます」


次の瞬きで魔女会に戻っており、僕と朱莉はパトリシアさんの依頼の様子や魔法のことを、説明した。


「そうですか。風香さん、朱莉さんありがとうございました。ご依頼達成ですミカエルさん、報酬はどのようにいたしますか?」


依頼のことを説明したら、パトリシアさんは必要な人に分け与えるように伝えて魔女様のところに向かって行った。


場所を教えていないのに分かるのだろうか?


パトリシアさんは大丈夫だと判断した僕は朱莉を連れて再び謝りに向かった。

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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