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【一万二千PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ


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閑話その13

閑話その13



私たちは咎様のせいで狂った。


いいや、その誘いに乗ったのは私か……結局百年以上経っても咎様以外誰も私を殺してくれない。

人間としては死んではいるんだ、私は魔物だから。


みんな狂っていった……元々の性格なんてもはやないに等しい。


私が仮説を立てるに、食事も影響しているのだ。


よく分からない肉や魚……そういえば野菜があまりなかったな、栄養バランスどうなってるんだ。


いや大事なのはそこじゃないだろ、それを食べた子と食べてない子で怪物になった後の力も差が出ている。


おそらくは妖怪なのだろうな、元々咎様はあやかし少女だったって話を何処かで聞いたことがあるし、もしかしたら馴染みのある食事にしたかったのかもしれないな。


「さて君たちには二つの選択肢がある。私に殺されるか、契約して共に堕ちるか。どちらがいい? 契約ならば堕ちた後も今の私のように多少の人間らしさは残るぞ」


人間らしさが残るのは未練しだいだがな。


私たちは特に……人間に戻りたいという想いが強すぎた。

そのせいでこんなふうに思考することすら出来てしまう。


どれだけ咎様に反抗しても私では勝てなかった。

諦めている自分に何も思わないわけではないけど、咎様には勝てない。


「わっ、私は大統領だぞ! 国民を守る義務がある、こんなところで死ねないんだ。だが、私より君が生き残るべきだ」




極限状態でも自分より他人を生き残らせる……か、雛ちゃんもそうしてくれたな。


それにこの人心意気はいいんだよな、まあその国民を皆殺しにしたのが私なんだけどね。


いや〜さすがに苦労したよ、一人で数億人殺すのは。

時間だって一ヶ月もかかっちゃったし、これじゃあ雛ちゃんには確実に怒られるだろうね、遅すぎるって。

それを言うなら咎様に言ってほしい、日本以外で実験出来る場所が欲しいなんて言い出すんだから。


咎様もほんと無茶言うよ、これを私に任せるのは評価してくれてんだがしてないんだか……よく分かんないね。


「大統領さんが頑張ってるのは知ってるよ。自腹で貧しい人たちに食事を提供できる場所を作ったり国民の声を聞いて必要なものを全部自腹でやってたよね。予算も全て国民のために使ってたし……かっこいいと思うよそこは」


情が移ったわけじゃないけど、今回は二人とも生き残らせてもいいかな。


「二人とも逃げていいよ。殺した人は一応魔物に変えておくから、運が良ければまた話せるよ」


ほんと私も甘いな、こんなだから咎様に雑用ばかり押し付けられるんだろうな。


昔みたいに反抗する気持ちも残ってないしな〜、私はただ平穏無事に生きたいだけなんだけど。


「はい、この飛行機で逃げていいよ。じゃあね〜」


雛ちゃんたちならこの飛行機に乗って逃げている最中に絶望に歪ませて殺すんだろうな。

私はそんなことはしない、逃げていいよって言ったらちゃんと逃す。


「……おぉ、飛んで行ったな〜」


それじゃあ約束通り殺した人を魔物に変えて咎様へ報告にでも向かいますかね。


というかこの死体を魔物化する作業も面倒なんだよね。


帰って雛ちゃんの魔法で眠りたい。


あれなら秒で眠れるから超便利なんだぜぃ……って誰に言ってるんだろう。


「まあいいや、ゲームだと思って楽しみましょうかね」


まずは未練集めか……面倒だな。


いつも通りに天才を呼ぼう。


召喚・パラレルワールドの自分!


私が魔法に使うのは"面倒"という感情だ。

面倒だから別世界の自分を呼ぶ、至って簡単な思考だせぇ。



「そんじゃあ、いつも通りあとは任せたぜ!」


「面倒ごとばかり押し付けないでください」


文句を垂れたところで動いてくれるのが楽できていいんだよねぇ。


もはや役割分担になってるからね、任務は私で後処理はパラレルの私……いやぁ楽出来て最高だね。


……全てのパラレルを召喚しても咎様には届かなかった。


「あんの人どんだけ高みにいるんだかねぇ!」


それに逃げたあの二人に物資を分けたことバレなきゃいいんだけど……まっ、バレたところで一度ぶっ壊されて死ぬぐらいだし気にしないでいいかな。


残機最高ゲーム最高いぇい!


さて私は帰ろっと!



ビルから飛び降り翼を広げ私はいつも通りに帰宅する。


この景色が最高に良いんだよね、魔物になったのも案外悪くなかったかもね。


「名札取らないと、落ちちゃう」


せっかく姐御から貰った大切な『毒島早苗(ぶすじまさな)』の名札なんだ、落とすわけにはいかない。


「姐御見ててください、私は元気に魔物としてですが、生きてます。

もう少し姐御のところに行くのは待っててください。

この時代も案外良いものなんです、お盆の時にでもまた帰ってきてお話ししましょう」



まあ、これが私が魔物としてはおかしいって言われる原因なんだけどね。


「良いじゃないか、魔物に個性があっても!」


はぁ、次はどんな雑用を押し付けられることやら……面倒くさいな。


初期だから行動を自由にしてくれるのはありがたいけど、ついでみたいに私に雑用押し付けるのは面倒くさいからやめてほしい!

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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