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【一万千PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ


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第五十三話

第五十三話



出来ることなら母さんに魔法は使ってほしくないけど、もしもの時のために記憶をどうにかしないといけない。


母さんが魔法を使う際は僕たち魔葬少女と違い記憶を消費するのだから。


消費用の偽りの記憶でもいい……母さんが魔法を使っても大丈夫な状態にしないといけない。

母さんをこんな身体にしたのは僕なんだ。



魔女会で僕は悩んでいることがある。


それは母さんを登録するべきか否か……もし登録して僕と朱莉が味わった訓練を受ける羽目になったら、母さんは死んでしまう。


……怖いけど、魔女様に相談してみよう、もしかしたら前例や対処法を知っているかもしれない。


朱莉と母さんを連れて期待半分で向かった。


「風香さんだっけ、ここはどこなの?」


風香さん……か、やっぱり僕のこと覚えてないのかな。


胸を痛めていると朱莉が魔女会について良いように説明してくれた。


「ここは魔女会って言って人助けをするところなんだよ。なんだろう……町内会みたいな感じかな?」


「町内会とはなんですか?」


すると朱莉は僕の方を向き助けを求める瞳で見つめてきた。


僕は町内会について説明し、母さんは少し考え込んだ後、理解してくれたように見えた。


「それで私が連れてこられた理由をご説明いただけませんか」


やっぱり母さんのこの口調は慣れないな。

というか慣れたくないな。


「ここに母さんを連れてきたのは、水を出した件で来たんだよ」


「そうなのですね。やはりそれは風香さんが涙を流しているのと関係していると考えて良いのですよね?」


母さんとはいえそこは突いてほしくなかったな。


……母さんだから突いたのかも、いつも母さんは気づいてくれた。

いつもいつも僕は理由を隠して教えていなかった。

今更もっと本音で接していればなんて……遅いのに…………いいや遅くしないためにここに来たんだ!


僕たちが魔女会に入ると霜月さんと松島さんの契約霊が依頼を出しているところを目にした。


「久蔵紬を指名で依頼を出して。内容は私の排除で」


受付の人は当然戸惑っていたが、契約霊は怒鳴った。


「私が私の間に始末してほしいの! 美月と同じ場所に行かせてよ」


契約霊でもそういうこと考えるんだな…………他人事に思えない内容だな。


それに私が私の間ってことは調理中とか言っていた時は違ったのか?


そういえば契約霊どころか魔物のことも詳しく知らないな。


そして受付の人に招集された久蔵さんに契約霊は人形らしきものを渡した。


「これで私を殺して、久蔵なら出来るでしょ」


「出来るけど、急ぎならここでも良いけど」


契約霊を殺せるのか……それが事実なら僕と朱莉の目標は夢物語ではないということになる。


……だけど、今は母さんのことを優先させないと。



受付の人に母さんのことを説明し魔女様に謁見出来ないかどうか聞いた。


「そのような事例でしたら……少々お待ちください。魔女様に聞いてまいりますので」


僕たちが待っている間、久蔵さんと契約霊は何処かに行っていた。


「風香ちゃん、さっきの話って本当なのかな」


「雰囲気的に本当なんじゃないかな」


「ってことは、叶うかもしれないよね」


僕は朱莉といつも通り話そうとしてしまった。


「朱莉、その話はまた後にしよう。今は母さんがいるから」


「ごめん、気が利かなかったよ」


受付の人はそれから七分ほどして戻ってきた。


「魔女様がお呼びです。こちらへどうぞ」



読んでいただきありがとうございます!!

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