閑話その11
今回の視点キャラは鷺沼鳩屋さんのリクエストのおかげで誕生したキャラです!
閑話その11
「今回のテーマは、これです」
ホワイトボードを叩く音が、部屋に残る。
ドン!!
「第一条件、己の感情に素直になること。私が教えるのは、そのやり方です」
私は魔女会で、第一条件を担当している。この条件に、私より適した人間はいない。適していると、私が判断している。
「まず理解してほしいのは、感情に素直であることと、自分を愛することは同義だということです。たとえば、明日期限の宿題があるとします、そのときメイク動画が見たくなったとしたら貴女たちはどうしますか?」
「…………宿題を終わらせてから、動画を見ます」
普通の子の答えです。普通の子としては正しいと私は考えている。
「私なら、先に見ます。見たい気持ちを残したまま宿題をすると、残った気持ちが魔法を歪めますからね。我慢した時点で、感情が食い違い、いずれの飲まれてしまう。普通の子の正解は、私たち魔葬少女には感情を蝕む毒なのです。生き残るには、まず自分を愛してください。
そして自分を愛せるようになると、私の場合はですがこういうこともできます」
私は自分を観察している。よく観察しているので、"完璧な私"と呼べる分身を出すことができる。
プルルプルル。
皆の許可を取って、私は電話に出る。
「依頼が来ました。ここは"完璧な私"に任せます。私は現場へ行きます」
突然の依頼でも、私は動ける。久蔵とは違って、です。
現場に着くと、相方の雪奈がゲームをしていた。
「また久蔵の影響ね、雪奈。私にも貸しなさい」
雪奈は私と久蔵の一つ下で、久蔵とはゲーム友達です。
「ちょっと未來ちゃん返して。これは先輩との約束なんだから」
「……我慢ならない」
「どうしたの未來ちゃん?」
「このステージはコルラン(ゲームキャラ名)です。私が使ったキャラの中で、このステージを最適に攻略できるキャラこそコルランなのです」
「えー、だってコルランって使いづらいんだもん」
「……コルランが最初に使いづらいことには同意します。ですが慣れれば、今のキャラより最適です。使いづらいと最適ではないは別の話です。一度貸してみなさい、コンボは私が教えますから」
私は自分を愛しているので、妥協が残るやり方を見るとどうしても感情が動いてしまう。
やるなら、私が正しいと思う形まで持っていく。
さっそくセンサーが反応しましたね。
「魔物が来ましたので、教えながら戦います。覚悟して」
私の魔法の一つは、しっぺ返しです。私を攻撃した相手に、受けた攻撃の二倍から六倍を返す。味方にも付与できます。
ただし、私から習った相手だけです。そして久蔵対策として完成させた魔法でもあります。
最大のライバルは二人です。私自身と、久蔵紬。
久蔵は覚えが良く、教え甲斐はありました。だからこそ、今も比較対象です。
「ちょちょちょっと未來ちゃん、あの魔物は流石にあたし達の手に余るって!」
雪奈は魔物を姿に多少の怯えを表しましたが、私にかかればどうということではありません。
雪奈は怯えていますが、やる気になれば私同様とはいきませんが、一人で正式勢の魔物を葬ることも可能だと私は考えている。
あとはやる気の問題なのですが、そこは根気強く教えていきましょうか。
「この方は正式勢の魔物ですね。その程度なら、私に心配は要りません。お茶の子さいさいというやつです」
私の攻撃は、痛みを快楽へ変える。
変えながら、私は自分を愛したまま、相手の存在を消す。律して、努力して、ここまで来た相手への手向けとしては、私の魔法が適していると、私は思っています。
「あの世でも、自分を愛することです。逝ってらっしゃい。今度は、たくさん話しましょう」
魔物を葬ったあと、私は雪奈への教えを再開する。
再生したくなくなるまで痛めつけるのは、私の理に合いません。最期ぐらい、快楽に溺れることを許します。
それも、自分を愛する方法の一つでもあるのですから。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね
キャラリクエスト待ってます




