↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【九千PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/60

第四十五話

第四十五話



朱莉には既に心を読まれているから知られているかも知れないけど、僕自身の口から正直には伝えていない。


歪んだ感情で朱莉を見たこと、朱莉の絶望の表情を想像しただけで高揚したこと、そして僕が荒川咎の……魔葬少女システムの開発者の娘兼最高傑作候補の被験体であること。


僕は正直に話そうと決意した。


最初こそ重くのしかかった口が開かなかった。

朱莉は自分が一度死んだこと残機があり残りが一つだということ、そしてその残りを僕に使おうとしたことを話してくれたんだ。


僕だけ隠し事をするのは嫌だ、そう考えたら重いと思っていた口が自然と開いた。


「僕ってさこのシステムを作った荒川咎の娘で最高傑作候補の被験体なんだ」


朱莉は何も言わずに頷いてくれた、僕にとってはそれだけでも充分だった。


「それ聞いた時に僕の産まれた意味ってなんなんだろうって……正直感じちゃってさ、色々上手くいってるのも仕組まれてることなんじゃないかって…………僕は朱莉と人生を決めていきたい。出来ればこの人生が終わっても朱莉と出会って、また呪術の本を見せられて……色んなところ行ってさ……」


あれ、途中から話し変わってないか?


さっ、流石にこれ以上は恥ずかしすぎるんだけど!


「また朱莉と付き合って、デートしたり……次は今みたいに余命とかもないと思うからさ結婚したり、子供が作れる時代だったら二人で作って、その子供が相手の人を紹介してきて……孫を抱っこしたりして、みんなに囲まれて朱莉と…………ごめん、話が逸れた。死にたくない、ずっと朱莉と一緒にいたい。だから朱莉も自分の命を僕に使わないで……僕は朱莉がいない方が嫌だ、一人で生き残りたくない!!」


口が勝手に本音を話してる、引かれたらどうしよう。


朱莉は泣き崩れながら話している僕の涙を拭ってくれた。


「風香ちゃんの気持ちも痛いほど分かる。だけど、私も風香ちゃんのいない世界は嫌なんだよ。だから風香ちゃんが、蘇生の魔法を覚えるまでは私は計画変えないからね」


「でもそれじゃあ、朱莉がいなくなっちゃう!! それだけは嫌なの!!」


「私も同じ気持ちだから、変えたくないの。だから一緒に蘇生の魔法覚えよう。私は新しく覚えればもしかして残機増えちゃうかもでしょ、そうすれば風香ちゃんともっと一緒にいられちゃうかもよ〜、なんて…………」


朱莉は少し考え込んだ後、閃いたと言いたげな顔で僕に提案してきた。


「沙知ちゃんの魔法って記したことを現実にするんだよね! 残機を増やすのは無理かもしれないけど、そういう魔法を使ってる子の場所なら分かるんじゃない!? だって感情によって魔法は違うわけだし七転び八起きみたいな精神の子なら使えるかもしれないでしょ!」


琴桐さんなら可能かもしれない。


魔法で分からなかったとしても新聞部としての人脈もある、それなら蘇生魔法の使い手も知っているかもしれない。


「朱莉、良い考えだと思うよ!」


僕と朱莉は琴桐さんを探す前に香澄さんの帰りを待つことにした。



「さっきはごめんなさい!!」


朱莉は脅してしまった受付の人に謝罪した。


アレちょっと待って、僕まだ隠してることあるじゃん


でもこんな人が多いところで、ファーストキスを朱莉にあげたなんて


「恥ずかしすぎて話せるかー!!」


声に出てしまった、しかも大音量で。


しかも朱莉、僕の心を読んで知っちゃったから熟して美味しいトマトみたいになってるんだけど!?


「どないしたんやお二人さん、そんな赤うなって。まさかキスでもしたんか?」


香澄さんは帰ってきて僕と朱莉の表情を見るなり的確に当ててきた。


「ほんまやったんか、こりゃあ赤飯もんやな! 買ってきたるから待っとき」


「「待ってください香澄さん!!」」


「いつも以上に息ぴったりになっとるやないか。もしかしてウチがいない間になんかあったか?」


僕と朱莉は香澄さんに全てを話した。


「そうか、いや〜まさか二人がほんまに付き合うとはなぁ」


あれ香澄さんは驚かないのかな、僕が魔葬少女システムを作った荒川咎の娘で最高傑作候補の被験体だってことも話してるんだけど。


朱莉が僕の代わりにそのことを聞いてくれた。


「香澄さんは今の話に驚かないんですか?」


香澄さんは案外ケロッとして答えた。


「んまぁ、驚いたんは事実やけど、それ以上に風香と朱莉が付き合ったことの方がめでたいやろ!!」


香澄さんは僕と朱莉の肩に腕を回して祝ってくれた。


ここまで驚かれないとは思わなかったけど、良い人に恵まれたと実感出来て嬉しい。


「んじゃあ、お二人さんの食べたいもん奢ったるわ!!」


「「久しぶりに焼肉が食べたい」」


「了解…………よっしゃ、予約終わったで! お二人さんに聞くけど愛海も連れて行ってええか?」


愛海さんは朱莉をぐちゃぐちゃにした人……だけど、僕たちを思ってしてくれたのは確かのはず


「朱莉は大丈夫?」


「私は大丈夫だよ、安心して!」


「僕と朱莉は大丈夫です」


香澄さんは僕と朱莉の言葉を聞いてさっそく電話を始めた。

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。