第四十話
第四十話
源綾音と名乗ったこいつは執拗に朱莉を狙ってくる。
「狙いは僕じゃなかったのか!!」
狙いが僕だからこそ執拗に朱莉を狙うのか、絶望させるために。
ヒュー
「時間止めたからみんなやっちゃって!!」
水本さんの合図で、僕たちは動く事でき琴桐さんが全員に最高の言葉を記した。
『感情消費なしで連発可能』
お姉さんはその言葉が記された瞬間鬼のような姿に変化した。
「朱莉を狙った報いを味わいなさい!!」
その姿を見て朱莉は唖然としていた。
すると水本さんが説明してくれた。
「もしかして光莉の魔法知らない? 光莉の魔法は愛の力で身体強化、そして一分間どれだけ魔を取り込んでも魔物化しないんだよ。ちなみにその一分間は時間が動いてる間の話ね。止まってれば無限に魔物化の心配なしで魔を使い放題ってわけ」
僕と朱莉はお姉さんの攻撃に合わせて合体魔法"受胎告知"を使用した。
これで時間が動き出せば内側から食い破る!
「"焉恋の獄"を使えば風香くん!! そうすれば距離を取れる!」
琴桐さんの言葉になんだそれはと、少し考えた末理解した。
遠距離恋愛のアレだ。
「了解!!」
「おい千佳、風香くんを全力で攻撃しろ!!」
「何言ってんのっ!?」
僕を攻撃……そういうことか。
「朱莉、準備して!」
「安心してもう出来てるよ」
琴桐さんがしようとしているのは、佐江さんに僕を攻撃させ朱莉が僕の傷を源綾音に全て飛ばすということだ。
それなら痛覚倍増、身体弱体化だ。
これで普通に攻撃されるよりモロに入りやすいはずだ。
佐江さんは身体を分裂しその分裂を巨大化させ僕を攻撃した。
そのタイミングに合わせ朱莉が全て飛ばす。
「美咲くん、これで時間を動かしてくれ! 私がみんなを転移させる」
ヒュー
時間が動くと同時に源綾音には全ての攻撃の成果が出た。
「飛ぶよ!!」
琴桐さんの合図僕たちは魔女会に転移した。
だが、隣には源綾音がいた。
パチパチパチパチ
「いやー凄い凄い。久しぶりに擦り傷が出来たよ。身体を脆くしてた甲斐があったよ。沢山人がいることだしちょうど良い」
源綾音は魔女会に正式勢の人たちがいるのを確認すると魔法を使った。
「説明しとくとね、私の魔法の効果は……私と同じ空気を吸えば肉が溶けて肉塊になる。空気を読んで逃げ惑うことだね。それと安心して肉塊になっても永遠に痛みが続くだけで死にはしないから!」
次々と魔女会にいた人たちは絶叫と共に肉塊になった。
「もう一回飛ぶから近づいて!!」
僕たちは琴桐さんのおかげで助かったが、魔女会の人たちはを助けられなかった。
そもそもあの人たちは正式の魔葬少女……その人たちがあんなあっさり……でもまだ死んだわけじゃないなら助けられるかもしれない。
「琴桐さん、記す魔法って回復も出来るの?」
僕の質問に琴桐さんは分からないと一言呟いた。
「分からないなら僕だけでも魔女会に戻して試して……僕なら恐怖を感じれば感じるほど強くなれる。それに琴桐さんが回復出来なかったとしてと朱莉がいてくれる。敵の狙いは僕だ、それに僕を巻き込んでも殺さないようにさっきの魔法にしたのなら、一番生き残れる可能性も試す価値も僕にはあるはずでしょ」
上手く伝わったのか不安が残るなか琴桐さんは僕を飛ばすと言ってくれた。
「ご褒美として存分に甘えたいから、準備しててよ朱莉」
朱莉に軽口を叩き、僕の身体をいつもの状態に戻したが、震えが止まらなかった。
やはり本能では恐れているのか、当然と言えば当然か。
朱莉は僕の手を握っておまじないをかけてくれた。
「これで何かあっても帰ってこれるからね! 帰ってきたらもう嫌だって言っても甘えさせるんだからね、覚悟しててね風香ちゃん!」
「その時はお手柔らかに頼むよ、朱莉。……琴桐さん、心の準備出来たから転移お願い」
「良いんだな?」
琴桐さんに僕は首を縦に振り合図した。
朱莉のおまじないもあるんだ、これだけで僕は最大の力が出せる。
「行ってくるね朱莉」
「いってらっしゃい風香ちゃん」
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




