閑話その6
閑話その6
「咎様にご報告があります」
「なんだ。今は次週登場させる新キャラを描いている最中だ」
咎様は現在秋口貴教としてこの世界で活躍されておられる。
次週登場させるとはおそらく魔法少女アンラクシーの新キャラについてだと推測出来る。
「風香様と接触致しました。未だ感情のコントロールに伸び悩んでいる様子でしたが、堕ちる気配はありませんでした」
たまには昔の咎様のお姿を拝見なさりたいのですがなんて、言えるわけがない。
「そんなに昔の私に会いたいのなら、会わせてやる」
咎様は私の心を読んでくださり、分身様に会わせてくださいました。
「本当に便利だな分身というのは。久蔵紬の生成の応用だったか。これほど被験体の絶望の表情が観察出来るこの状況ほど愉悦なことはない。だが雛分かっているな」
咎様は魔葬少女の全ての魔法を使うことが出来る。
それも感情消費なしで同時に使用可能なのだ。
私たち下僕も許可をいただければ全ての魔法を使用させてもらえる。
最近だと咎様は、被験体に柚木香澄の結界魔法と水本愛海の支配を同時に使っておられた。
しかも魔法の持ち主よりも高火力で使用可能なのが、咎様らしくて……また味わいたい。
「……はい。浅霧雫、霧谷深雪両名の迅速な排除で御座います」
「追加の任務を与える。娘の風香をじっくり可愛がりながら堕とせ」
「御意」
「風香よ、最高の絶望を私に見せてくれ。楽しみにしているぞ」
咎様は私のような初期の下僕にはある程度の行動の自由を利かせていただいる。
初期の被験体だからなのかは分からないけれど……嬉しい。
だからこそ咎様の期待に応えたい。
私の名前を魔葬少女の新人と言う意味でも使ってもらったご恩もある。
私の魔法はそのご恩を返しやすい。
夢の出来事を現実に強制する魔法、ただし悪夢と呼ばれる類だけ。
今の私には悪夢を現実に作用させるかは自由に操作が可能であり、悪夢以外も作用させるかは私次第、夢の中でなら私は咎様の次に強い!!
今の魔葬少女たちは甘すぎる、殺そうと思えば秒で殺せる。
たとえ正式勢と言われている者達でも。
だけどそれじゃあ面白くない、せっかくなら絶望に歪んだ表情を永遠に残してほしい。
その表情を咎様と共に眺めることが至高の喜びであり私の生きる意味なのだから。
「君、どうしたの? もしかして迷子?」
良い獲物が見つかった。
「どこをどう見たらそう見えるの? アンタの目は節穴なの? 私は魔葬少女、朝倉千紗よ。知らないってことはアンタもしかして雛なんでしょ? 私の活躍をせいぜい見ておきなさい」
「もしかして君は、正式な魔葬少女なのかな? そうだとしたら失礼なことをしました。申し訳ありません」
「分かればいいのよ、分かればね」
この獲物の魔法は使われたら厄介だな。
飛行魔法と自分より低い位置の相手の重力を千倍にして擦り潰す魔法か。
傲慢さを使っているのだろう、すぐに楽しませてあげよう。
「君もしかして睡眠不足なのではないかい? クマが凄いよ。眠った方がいいよ」
私はこの女、夢の中に招待した。
「なんなのよここは!」
「ここはねぇ、夢の中だよ」
「夢の魔法ね、だとしても何の心配もない。たとえ夢だろうと誰しも私に跪く運命なのだから」
「飛ぼうとしても無駄だよ。見てごらん君の身体を!」
こいつの一番嫌いな生き物のゴキブリをこいつの身体に這わせ穴という穴から侵入させているのだから!
「恐怖のあまり声も出ないかい? あぁぁその表情、唆るねぇ! 最高に唆る顔してるよ君! 下の穴からゴキブリが入る感触を教えてほしいなぁ、どう? 気持ちよかったりするのかなぁ、感想聞かせてよ」
もう少しゴキブリの量を増やして巨大化させよう、そうすればきっと"声"が出るはずだぁぁ
ついでに感度千倍にしておこう、こいつの世界で一番嫌いなゴキブリな気持ちよくさせられる表情はきっと傑作が生まれる!
「おごぶぉご」
「そうそう、下から入ってんだから上から出てくるのは当然だよねぇ? よく噛んで食べましょうねぇ」
バリバリ、ムシャムシャ
「ねえどんな味? ……あれー、下のお口からお汁が垂れてるねぇ、気持ちいいのかなぁ? 身体ビグビグ振るわせるだけじゃ分かんないなぁ、ちゃ〜んと上のお口でお喋りしましょうねぇ」
この表情堪らない……咎様が絶望の表情を求める理由はこれなんだろうなぁ
「君にはもっと絶望を与えてあげる!!」
私は最高の時間を過ごした。
「ふう、楽しかった。この子の死体はゴキブリに食べられて見つからないだろうから行方不明扱いだろうね。じゃあねぇ」
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




