第二十九話
第二十九話
「そういえば風香、魔葬少女というのは何だ?」
浅霧さんが本当に知らないと言いたげに聞いてきた。
「本当に知らないの?」
「全く知らない。私たちが知ってるのは"あやかし少女"だけど」
あやかし少女ってなんだ、聞いたこともない。
……魔葬少女に似た系統か、魔葬少女と呼ばれる前の存在か?
それだとこの二人は一体何歳……なんだって。
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『永遠の十七歳だから』
『学年や年齢は深雪と同じだ』
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過去から来たとかそういうのなのか?
もし、もしもそうだと仮定してあり得るのか?
「そういえば僕、荒川嬢が新しく作ったシステム見られるずじまいだったよ」
「いつかは見られるだろうが、他人の絶望を見るのが好きなアイツが作ったシステムだろ? ロクなのものじゃないだろ」
「そうは言っても魔法というものは魅力的なものと思わなかったかい?」
「それはそうだが、魔法なんてものが存在してみろ退怪作業自体崩壊しないか? だが魅力的と感じるのは確かだな」
この二人が話してるのって荒川咎のことだよな、それに荒川咎が作ったシステムってなんだ?
「二人は何の話をしているのか聞かせてくれない?」
僕が何度問い詰めても、二人は少し間を置き『ヒーローには秘密が付きものなのさ』とはぐらかされてしまう。
はぐらかされてしまうので、依頼の方を進めようと利根島さんが、意見を出してくれた。
この学校の七不思議はまあトイレの花子さんだの有名なものが多いが、鏡に関するものは少し違う。
この学校では深夜にトイレの鏡を見ると過去や未来が映り、四分四十四秒見続けると連れ込まれてその場所に移動するというものだ。
時間指定はなくとにかく四分四十四秒みればいいらしい……なんな雑だな。
こういうのって四時四十四分四十四秒とかじゃないのか?
というか鏡なんだから映ったところで正しい過去や未来ではなく反対の世界だろとか連れ込まれるのに何で話が伝わってるんだとかいうツッコミは置いておくとして、僕たちは七不思議の鏡のトイレに向かった。
トイレに入ると浅霧さんと霧谷さんがトイレの花子さんが出ると言われている三番目に立ち扉をぶち壊した。
「花子さーん、遊びましょー!」
「浅霧うるさい!! というか何で生きてんの!? あれから二百年は経ってんのよ、アンタら人間じゃなかったの!? つーか隣の二人もやばいな!」
花子さんって案外フランクなんだなと驚きつつ、七不思議の項目一つにチェックを付けた。
「んで、アンタらはこんなとこで何してんの?」
「七不思議の解明さ、花子」
「アンタ昔から変わらないな。というかこの学校の七不思議作ったのアンタらだろ……というかその時アンタら何歳なんだ?」
七不思議を作ったのが二人? じゃあ今のこれは茶番か。二人が二百歳超えてるって……ここ最近理解が追いつかないことが多すぎる。
「これ僕たち必要あるの? 依頼の方に向かっていい?」
「確か人影が出てるから調査をしてほしいのやつだよね。それね僕たちなんだよね」
「依頼は達成ということで、朱莉早く帰ろう」
僕が利根島さんを連れて帰ろうとした瞬間二人は僕たちを力尽くで止めてきた。
「鏡の話は事実なんだ。私たちがこの時代に来たのはこの鏡に飛ばされたからなんだ」
もう意味が分からない、どういう事?
依頼ってこんなのばっかなの?
たとえそうだとしても正式な魔葬少女になる為には我慢だ。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




