表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【七千PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/53

第二十四話

第二十四話



高槻さんが愛海(まなみ)さんを連れてきたのはいい、そこはいいんだ。


だけど愛海さんの足音が耳に入ると身体の自由が利かない。


「君たちって私と香澄がエッチしてた時に美咲が連れてきた子だよね。深春に聞くけど風香ちゃんはどんな表情で哭いてた?」


なんだこの違和感は……そうか、高槻さんの瞳に生気を感じないんだ。


「四肢を欠損した風香は何度も朱莉と連呼し縋っておりました。そして絶望まじりで理性を壊した叫びでした」


「そう、よく分かった」


コンコン


愛海さんの靴底を聞いた高槻さんの瞳には再び生気が宿った。


「水本先輩、またしましたね」


「深春は暑苦しいからこうした方が手っ取り早い。それに妹の友達だからね、追い詰められるとどうなるのか知っておきたいんだ。改めて私は水本愛海(みずもとまなみ)よろしくね」


愛海さんの声が耳に入るたび、僕の感覚が狂っていくのがわかる。


一瞬視界に入って分かったけど、利根島さんも同じようになっている。



「水本先輩、いつ頃始めるんですか?」


「そろそろかな、二人を転移させてもらうけどいい?」


コンコン


「はい。水本先輩のご自由に」


僕と利根島さんは愛海さんに香澄さんと訓練したあの場所に転移させられた。


愛海さんは転移するなりオーラが変わった。


「それじゃあ始めましょうか、微調整を」


そう言って愛海さんは利根島さんと目を合わせた。


その直後、利根島さんの身体は動かなくなった。


「今回は微調整ということだからそこまで過激にはしないから安心して……少し"楽しんではもらう"けど」


その楽しんでもらうっていうのが信用ならない。


「朱莉ちゃんは風香ちゃんがどんな目にあったら嫌?」


愛海さんは次々と質問し利根島さんは答えていった。


その様子がまるで操られているみたいなそんな感じに見えてならない。


全て答え終わった瞬間の愛海さんの笑顔に僕は背筋が凍った。


「さて朱莉ちゃんが風香ちゃんにされて嫌なことが分かったし早速やっていきましょう♪」


「なっ、何を」


愛海さんと目を合わせてしまった僕の身体は指一本も動かせなかった。


「本当にこれで二人は付き合ってないの? 風香ちゃん、どうなの?」


口が勝手に


「付き合ってません」


「それなら本当は朱莉ちゃんのことどう思ってるの?」


それ以上はやめてくれ、ダメなんだ。


「僕は朱莉を愛……」

これ以上はダメなんだ、これ以上言ったら朱莉との約束を破ってしまう。

それだけは絶対に嫌だ!!


動け動け、動いてくれ!!


「してない!! 僕は朱莉を愛してない!」


口が動いたのはいいけど、これだと利根島さんを傷つけてしまったのではと僕が考えていた。

すると頭の中に利根島さんの声が響いてきた。


『ありがとう、それでいいよ風香ちゃん』


僕は利根島さんに届けるように言葉を考えた。


『約束守れなかったらどうしようって焦ったよ』


僕と利根島さんの様子を見てなのか愛海さんの顔色が変わった。


「約束だのなんだので、好きな気持ちを認めなかったらいつか歪むわよ。ナルミのことだから利用はすると思うけど、こういうのは嘘はやめなさい」


愛海さんのその言葉と同時に周囲の木々が人間の姿に変わった。


「私は自分の感情に嘘をつく子を見てると、正直にさせたくなるの。……でも今回は微調整だから私自身は何もしないから安心して、"私は"しないから。嘘をつく原因は朱莉ちゃんとの約束なんでしょ、だったら朱莉ちゃんをどうにかすれば問題は解決ね」


人型の木々、木人とでも言おうか……いやそんなこと考えてる暇はない。

ないのは分かっているんだ、どうしてさっきみたいに一瞬でも動かせないんだ!!


『風香ちゃん、ごめんね』


朱莉の身体は四肢をもがれ腸を引き摺り出され目玉を抜かれ…………もう嫌だ説明すらしたくない。

どうして朱莉が!!


「どうしてってそれは風香ちゃんが、素直にならないからでしょ? ほら見なさい死んじゃったわよ朱莉ちゃん」


死んだ……って何を、嘘だ朱莉が死ぬわけが……違う!! 私たちは魔葬少女、いつ死んでもおかしくない。

分かってるそれは分かってる。

でも僕は一緒に元の生活に戻るって決めたのに……よく考えるんだ!


訓練相手を殺せば訓練の意味がないだろ、だったら何か朱莉が助かる何か……何かがあるはずだ。


「ご名答、よく壊れなかったわね風香ちゃん」


愛海さんが荒めの足音を鳴らした瞬間朱莉の身体がみるみる治っていった。


「安心なさい、私の支配下にいるうちは何があっても死ねないから。そうじゃなきゃこんなこと出来ないわよ。二人とも微調整はこれで終わりね。これ以上続けてたら過激になりすぎちゃうから強制終了ね」


愛海さんは利根島さんと僕を転移させた。


「朱莉、大丈夫なの!?」


僕の呼びかけに利根島さんは


「大丈夫だよ。風香ちゃんが味わった苦しみに比べたら……あんなに辛かったんだね風香ちゃん」


利根島さんは僕の胸に飛び込んでから涙を流した。


微調整が終わったって言われたのはおそらく利根島さんが僕の心を読むだけでなく会話が出来るようになったのと、朱莉がバラされているのを見て思考をやめなかったからだと考えたが実際のところは聞いてみないことには分からない。


その後一通り泣いた僕たちをアイツが見ていた。


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ