第十九話
第十九話
僕と利根島さんは、琴桐さんの魔葬少女化を止めるため走っている。
校舎の屋上あたりから視線を感じ確認するとライフル銃を構えた少女がいた。
服で魔葬少女だということはすぐに理解出来たため、僕は警戒している。
利根島さんなら僕の思考を読んで理解してくれる。
利根島さんは僕に瞳で合図した。
ライフルを構えてる少女は利根島さんの合図の後に射撃してきた。
銃弾は僕の右耳を掠った。
「風香ちゃん!」
少女の行動はまるで僕と利根島さんの邪魔をし、琴桐さんを魔葬少女にするように感じてならない。
マズいんだ、契約の早さは僕たち自身の経験で知っている。
契約すると契約霊に発言した時点で手遅れになる。
「琴桐さん契約したらダメ!!」
「私は本気だから。ミサト、契約するから私を魔葬少女にして!!」
「願いは叶えるためにあるからね、この力で叶えると良いよ」
僕の静止を無視して琴桐さんは魔葬少女になってしまった。
「安心して風香くん、朱莉くんとちゃんと協力はするから。その時は呼んで」
契約が終わったのを確認したライフルの少女は屋上から飛び降りた。
「これにて任務完了。ミサト、早く報酬かも〜ん」
屋上から飛び降りて少女は無傷だったことも驚きだが、契約霊に報酬をねだる魔葬少女がいることに一番驚いた。
「今回の報酬は何がいい?」
「そりゃあフィギュアでしょ」
「はいはいフィギュアね」
琴桐さんの契約霊はライフル少女に魔法でフィギュアを取り寄せた。
……こういう魔法の使い方もあるのかと思わず感心してしまった。
僕ももっと魔法について学ばなければならないと心底思わされる。
学ぶとすればやはり先輩魔葬少女しかいないか、香澄さんと愛海さんに聞くのがいいのは確実だけど、二人だけに聞いていては学べるものも学べない。
先輩魔葬少女を探して使い方と種類を教わる。
琴桐さんを止められなかったのならば今やることはひとつだ。
「そこの契約霊に聞きたいことがある。正式も雛も問わないから魔葬少女の居場所を教えてくれない?」
手段を選んでたら朱莉と一緒に元の生活に戻れなくなる。
それだけは避けなければいけない。
僕は絶対に元の生活に戻るんだ。
「どうしてそんなに知りたいんだい?」
「もっと魔法について知りたいと思っただけ」
「教えるにしても系統を教えてくれない限り紹介しようがないよ」
「魔法に系統があること自体今知ったばかりだから、とにかく色んな人に会わせてほしい」
僕がそういうと契約霊にとある場所を紹介された。
「それなら魔女会に行けばいいんじゃない? 色んな魔葬少女がいる」
魔法の系統に魔女会……知らない言葉ばかりだ。
ほんとアイツは僕たちに何も教えないな。
僕が憤りを感じているとライフル少女が話しかけてきた。
「ちなみに私もその魔女会所属です。使ってる感情は物欲なのは見ればわかると思うけどね」
ライフル少女をよく見ると腰の辺りにジャラジャラとアクスタやフィギュアがたくさんついていた。
「風香ちゃん、早速行ってみよう」
「朱莉がそういうなら」
僕と利根島さんは学校を早退するため職員室に向かおうとした。
すると琴桐さんが、一冊の本を渡してきた。
「これ、私の取材メモのコピー。使えるかもしれないから先に渡しておく。もう一回いうけど、協力してほしい時は呼んで」
「ありがとう琴桐さん、その時は頼むね」
僕と利根島さんは学校を早退し紹介された魔女会に向かった。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




