第十六話
第十六話
美月からご飯を誘われたのですから、いつも以上に張り切りますわよ!!
きっと今ならお好きな食べ物の質問すれば詳しく答えてくれますわよね!!
「こほん、美月の好きな食べ物を教えてもらえませんか?」
「そんなに改まってどうしたの?」
「口数の増えた今ならもっと詳しく聞けると思いましてね」
その質問に美月がお肉以外を答えてくれたのですわ〜!!
「カリフラワーかな」
「惜しいですわね!!」
「惜しいって何? ちゃんと答えたでしょ」
「そこはブロッコリーですわよね!! カリフラワーが美味しいのは認めますわよ、否定はしませんわ。もしかしてですけれど美月は甘いものが好みなのですか?」
カリフラワーはブロッコリーより甘いですし、もし他にも好きな食べ物が甘いものでしたら……私とも好みが合いそうですし…………やっぱり嬉しいですわ!!
会話が増えたのもそうですが、美月から話してくれることもご飯に誘ってくれることも……共にいられるこの時間そのものが幸せというものなのでしょうか。
ですが、やはり……母上ともこんな時間をまた過ごしたいですわ。
母上を殺した輩を絶対に許しませんわよ、必ず地獄を見せた上で殺してやりますわ、母上から頂いたこの霜月葵の名にかけて。
そのために私は魔葬少女になったのですから。
母上を殺した輩がどこにいるのか分からないですし、美月とのご飯を楽しみますわよ〜!!
探すのはその後に致しましょう。
「カリフラワー以外には何かあるのですか?」
「ホワイトチョコとか好きかな、甘すぎるのは苦手だけどね」
「甘すぎるのは苦手と……メモメモ。他には何かございますか? 今美月が言える範囲でよろしいので教えてくださいませんか?」
楽しいですわ。
お友達とご飯に行くこと自体あまりありませんでしたし、誘っていただいたのは今回が初めてですわ!
「時々お酒も飲むよ」
「……お酒ですって!? 美月貴女一体何歳ですの!?」
「二十四だけど(十八歳の時に魔物に堕ちたから人間としては飲んだらダメなんだけどね)」
「にににに二十四ですって!? てっきり歳下かと思ってましたわ。私より五つも上だったとは……今までの数々のご無礼な言動・行動をお許しくださいませ」
まさか歳上だったなんて思ってもみませんでしたわよ!!
これだと今まで通りにしても良いのか分かんないじゃない、もう!
あら、いけませんわね。少し口調が戻ってきてますわ。
……美月になら素の私を見せてもいいのかしら……否定されないわよね。
いいえ、いけませんわ。
否定されるかどうかではありませんわよ。
私は霜月家として母上が自慢出来る娘にならなければならないのですから、素の私を見せるわけにはいきませんわ。
「葵にはいつも通りに話してほしい。そんな畏まらないで」
「みっ、美月がそう仰るのでしたら仕方ありませんわね。特別ですわよ」
「何が特別なの?」
「この話し方ですわよ!!」
「葵、他の人にその話し方してるよ」
「そういうことじゃありませんわよ!!」
こんな楽しい時間が長く続けばよろしいのに。
読んでいただきありがとうございますわ!!
更新は出来る時にしますのでお待ちなさい




