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【八千PV感謝ですっ!】魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ


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第十五話

第十五話



私は葵に隠していることがある。


葵が魔葬少女になったきっかけであり、魔法の感情の飢えを作り出したこと。

私は葵のお母さんを殺して喰らったこと。

葵にお母さんのあんな残酷な姿を私が見せてしまった。


あの頃は感情が無に近かった、だからなんとも思わなかった。

そんなのただの言い訳だと、分かっているのに今になって胸が苦しくなる。

"人間らしく扱ってもらいたい"私の未練を葵が満たしてくれた。

そのおかげで少しずつだけど、感情を取り戻してきているのが実感としてある。


葵には私の過ちを知った上で今まで通り接してほしい。

だから私は焼肉の時に葵に伝えようとした。


葵は私が魔物だと言っても些細なことと言ってくれた。

私にとってその言葉が感情を取り戻してくれる。

葵を堕とさせるわけにはいかない、絶対に。


たとえ私が再び感情の無い魔物になっても、葵だけは私が守る。

そして最期は葵に成仏させてもらう。

葵以外は受け入れない。


「美月、魔を取り込みすぎではなくって!?」


大丈夫、葵のためならこれぐらい


「なんともない」


葵は私がお母さんを殺したことを知ったら……どうなるのかが分からない。

受け入れられなくても葵が私にしてくれたみたいに、私から少しずつ歩み寄ろう。


「蛍っていうんだね。安心して、貴女の願い通り私が殺すから。"傀儡の(マリオネットゲミュート)"」


今なら私がどの感情を使っているのか理解出来る。

"期待"だ。

傀儡のように心のなかった私に葵が心を与えてくれた。

葵なら私の知らない世界を見せてくれる。

たとえどんな形でも満たされることは今の私でも理解出来る。


「この痛み、ようやく……ようやく願いが叶う。やっと……やっと死ねる」

蛍の最期の言葉を私はメモに残した。

彼女が精一杯生きた証になればと考えたからだ。

考えたから……ね、人間みたいになったけど、肉体は魔物なのは変わらない。

人間を裂くことだって造作もないほどの身体能力だってある私が人間らしくなった。

おかしな話だ。


葵と一緒に蛍を成仏させた私はある提案をした。


「葵、ご飯食べに行かない?」


その時の葵の表情ときたら、餌を求めて口をパクパクさせる鯉みたいで……葵の言葉で言うと愛いかった。


「みみみみみみ美月から、ごごごごご飯のお誘いですわ!! ふぁあ」


バタン


「葵!?」


葵は私に誘われたのが嬉しかったようで気絶した。


「私が絶対守るから葵」


柊さんに見つからないようにするのは多少苦労した。

町に降りた私は葵を起こした。


「葵、どこで食べるの」


葵は飛び起きながら叫んだ。「夢じゃありませんでしたわ!!」に私はクスッと笑ってしまった。


「美月が笑いましたわ……本当に何がありましたの? 普段の美月と変わりすぎですわよ」


私は変わった理由を説明した。


「わっ、私のおかげで変わったのですか? なんだか照れますわね〜!」


今度こそ、葵に真実を話す。


決意した私は葵に食事をする場所を決めてもらった。

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にするよ

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