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魔葬少女【連載版】  作者: 暗黒神ゼブラ


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第十四話

第十四話



「葵、危ない。今すぐ避けて」


「なっ、なんですの美月、そんなに慌てて」

慌てる、美月が慌ててるですって!?


「明日は嵐かしら」


「そんなの言ってる場合じゃない。葵、アイツを見て」

美月が指を指した先にいたのは女の子でした。


「あら、可愛らしい少女じゃないですか。何が危な……」

私が近づこうとした時、彼女のおどろおどろしい怨念のようなものがハッキリと目に見え、襲ってきましたの。


「アイツ、自分が魔物に堕ちてるのに気づいてない」

「そういうことってありますの?」

「ある。普通は魔物に作り変える過程で身体と精神が溶ける。だけど抱いた未練と感情によっては精神だけ溶けないケースもある」

「それで人型なのかしら?」

「アイツの場合は…………人間として、死にたい……って」


美月の様子がおかしいですわね


「どうされましたの?」


「いや、似たようなことを最近感じたから」


……美月がものすごく喋りますわね。

中身が誰かと入れ替わったのかしらと疑問に思いたくなるほど、お喋りになりましたわね。

焼肉以降お喋りになってきたとは感じていましたが……良いですわねぇ!

本当に良いですわ、こんなにお喋り出来る日が来るなんて……思いもしてませんでしたわ。


「何を泣いてるの葵?」


「……美月とこんなにお喋りが出来る日が来るなんて私、思ってもみなくて感動致しましたわ!」


「そういうのは後、今は目の前に集中」


「それにしても美月は魔物に関して詳しいのですわね?」

「まあね、私が魔物だから」


「……今なんて仰いましたか?」

「私が魔物だから、分かるって」


とうとう美月の頭がおかしくなりましたわ。

「美月が魔物であろうがなかろうが、私にとっては些細なことですわ! 今はこの方を私たちで成仏させてあげましょう!!」


「……葵、ありがとう。それから…………本当にごめん」

「何について謝ってるのか知りませんが、美月が仰ったのですわよ、目の前に集中と」


「そうだったね」


なんだか、これこそコンビって感じがして最高にワクワクしますわ〜!!


「葵、今はワクワクしないで。彼女に失礼」

「わっ、分かりましたわ。彼女の望みとかは美月の方で分かるのですか?」

「うん、彼女は死にたがってる。……彼女は死ぬために魔葬少女になったみたいだから」

「……死ぬために魔葬少女に、一体どんな人生を送ってきたのかしら。でしたら美月と私で願いを叶えてさしあげましょう!!」


「はなからそのつもり」


美月と私の見ている景色はどれほど遠くてどれほど違うのでしょうか。


「感情が極端に薄い魔葬少女を知らない? 私はその人に殺してもらうんだ!!」


もしかしてこの方が仰ってる魔葬少女って……美月のことなのでは?


「葵、彼女にもいつも通り手加減なしでいくよ」


「言われなくとも分かっていますわ美月!」


美月が魔物だというのが事実だとしたら過去に一体何があったのですの?


コンビとして……いえ、一個人として知りたいですわ。


「楽園への誘い(スーサイド・パクト)」

「死せよ、食糧(ヒューマン)


私と美月が魔法で攻撃すると少女も魔法を使ってきましたわ。


「"惑て狂いて踊りまわれ、怨念奏樹(おんねんそうじゅ)"」

少女の魔法で自我を持った周囲の木々が一斉に私と美月を攻撃し始めましたの。


木の枝でさえ美月が全力でないと折ることができないほど強化されていて……この方の感情の強さを思い知らされましたわ


「葵、私が食い止めるから逃げて」

「何をおっしゃりますの!? 私が美月を置いて逃げるわけがありませんわよ!!」

「……ありがとう」


美月の変化に喜びを感じながらもこの方を成仏させるため私たちは魔を取り込むことにしましたわ!

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来るときにしますわね

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