閑話その2
閑話その2
「……はぁ、はぁ、なんの冗談なの蛍ちゃん!!」
「冗談? 日暮さんが願いを叶えてくれないから当然でしょ」
「当然って何よ……なんで私を殺そうとするのよ蛍ちゃん!!」
「だ〜か〜ら〜、さっき答えたでしょ。私の願いを叶えてくれなかったって!!」
「その願いってなんなのよ、私聞いてないよ」
「はっ? 何それ、私話したよね死にたいって……それを否定したのは日暮さんでしょ」
「否定なんて、してない」
「アンタは否定したのよ! 私が死にたいって言ったら『普通に生きてたら思わないよ。大丈夫だよ蛍ちゃんは普通なんだから』っさ……私の身体の傷を見てもよくそんなこと言えるよね! 私は普通じゃないんだよ……楽になりたいんだよ。こんな地獄生きてるだけ価値がない。……だから必ず死ねる魔葬少女になったの、死ぬ前に誰かの役に立ちたかったから」
「……じゃあなんで私を殺そうとするの? 私は生きたいの……弟がやっと産まれたのに、まだ顔も見れてないのに……お願いだから、殺さないで、まだ死にたくないよ」
「ここで死ぬことは決まってるの。"惑て狂いて踊りまわれ、怨念奏樹"」
「蛍ちゃん、それだけはやめて……殺すなら普通に、痛みなく殺してよ。嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁぁぁぁ!!」
「さて次は誰を殺そっかな〜、魔法を使ったら感情が減るって聞いたから魔法使いまくってるのに"自殺願望"が減らないじゃん。せっかくなら道連れは多くほしいなぁ……はぁ、なんで私生きてんだろ。良いなぁ日暮さんは死ねて……私も死にたい」
「ゴギァァァ!!」
「あっ、魔物だ。今度こそ私を殺して!!」
ドン……グチャ
「潰すだけじゃダメだよ。魔法が勝手に再生させるんだから。ほんと嫌になるよ死にたいって思うほど死ねなくなる魔法なんて……君は私を殺せないみたいだから、私が成仏させてあげる、羨ましいなぁ」
死にたいって言い続けたら契約霊にも見限られて結局一人……誰か私を殺して。
次は誰にしようかな、殺してくれそうな人がいいな。
確か最近顔合わせした雛がいるみたいなこと噂で聞いたけど、感情が極端に薄すぎる子がいるんだったよね。
その子なら私を殺してくれそうだなぁ、探してみよっと。
……いつかは誰かに必要とされたい、な〜んていじめられる私がそんなことを願うこと自体がおこがましいよね。
死にたい
ザクッ……ザクッザクッ
もう嫌だ、楽になりたい。
なんで堕ちれないの……堕ちたら死ねるんじゃないの?
死にたい死にたい死にたい死にたい……ダメこれ以上考えたら魔法でまた死ねなくなる。
それだけは嫌だ私は絶対に死ぬんだから!
回想
「お〜い、クソビッチ何度男に股を開くんだよ〜」
「違う、それは私の意志じゃ」
「結果が全てだろうがよ、テメェは男に股開いて三回も妊娠したクソビッチだろ」
なんで私は地獄を生きてるんだろ。
こんなの死んだ方が、楽じゃない……なのに死ねない。
何度死のうとしても毎回毎回止められる。
何が生きていれば幸せになれるよ……こんなになってまで幸せになって意味なんて無い。
……いっそのこと必ず死ねる方法があればなぁ、殺してもらえたら死ねるよね。
その後私に希望が訪れた。
「やあやあ、私と契約して魔葬少女にならないかい?」
「魔葬少女、そんなもんに興味はない。死ねるなら別だけど」
「魔葬少女はね、最終的には必ず死ねるよ。時間はかかるかもだけど……魔物っていう化け物と戦ったりもするから今よりは死にやすいはずだよ」
「それなら契約するよ。私を殺してね」
「約束するよ。私はミサト、君は?」
「私? 私はクソビッチだって……名前なんてあってもなくても変わんないよ」
「だったら君がなりたいものとかでもいいんじゃない?」
「…………蛍、誰かを照らせる蛍になりたい。死んだ後にでも」
「そっか、なら今日から君は蛍だね、よろしく蛍ちゃん」
「よろしくミサトさん」
「それから今日から君には相方の子と顔合わせしてもらうからね」
「……嫌だ!!」
「大丈夫、その子ならきっと君を殺してくれるよ」
回想終わり
いやぁ、私も変わったもんだね。
私を虐めた奴らは死んだけど、ま〜ったく気持ちは晴れてないんだよね。
私の手で殺せれば晴れたかもなぁ
「……おおっ、強そうな子発見」
私は蛍、死にたがりの魔葬少女さ!
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




