第十一話
第十一話
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「先輩の手って温かいですね」
「テメェが冷てぇんだろうが馬鹿ガキが」
「先輩に怒鳴ってもらえるのもこれが最後なんですね…………寂しいな」
「んなこと言うな!! オレがテメェを死なすわけねぇだろうが、そんなに怒鳴ってほしいならいつでも怒鳴ってやる。……だからオレの前からいなくなるな」
「……せっかくなら、録音してればよかった。……最後に一ついいですか」
「最後とか絶対に言うな!」
「……一人称を僕に変えてもう一回聞かせてください」
「……また変なこと頼みやがって馬鹿ガキ…………絶対に聞き逃すなよ」
オレは彩花の頼みに答えた。
だが、これで最後にさせるつもりははなからねぇよ!
「録音……出来……た」
彩花はどこまでいっても……彩花だった。
何が録音だよ、こんなことでいいなら僕がいつでも言ってやるよ。
「おい…………おい、返事しろよ。何死んだフリしてんだよ、おい……馬鹿ガキ!!」
僕がどれだけ起こそうとしても馬鹿ガキはまぶた一つ動かしゃしねぇ
「……あれが最期の言葉かよ。……っとに彩花は馬鹿だよな。……僕より先に死ぬんじゃねえよ」
彩花が死んで少し経った時、僕は身体の異変に気づいた。
「なっ、なんだよこれ!!」
僕の肉体が溶け始めたのだ。
「まさかこれって美琴のとこで起きたやつと同じ現象かよ!!」
僕はこんなところで死ねねぇんだよ
「僕は彩花との約束を、絶対に守らねえといけねぇんだよ!」
僕と彩花の約束、それは絶望をこの世界から無くすこと。
それを叶えるまでは、死んでられねぇんだ
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「二人のせいで無駄なことを思い出した。二人とも、いちゃついてないでとっとと行くぞ」
「「いちゃついてなんてない!!」」
アイツにどこに行くのか問い詰めると訓練所とだけ言って僕たちを置いていった。
訓練所と言われても僕も利根島さんも場所を知らない、なのに置いていかれても困るんだけど、ほんとにアイツは……もういいや、香澄さんに聞こう。
僕は利根島さんを香澄さんと初めて出会ったコンビニに連れて行った。
ピロピロピロピロン
「いらっしゃいませ〜」
やっぱりこの時間にはいないか。
僕と利根島さんは休憩ついでに飲み物を買うためにレジに並んだ。
レジの店員さんは僕と利根島さんの顔を何故かじーっと見てくる。
「次の方どうぞ」
「「お願いします」」
ピッ……ピッ
「もしかして秋口さんと利根島さん?」
よく見ると店員さんは、クラスメイトの水本美咲さんだった。
「やっぱり二人って付き合ってるの?」
利根島さんは、ニヤけながらも否定した。
「そうなんだね。私、噂を信じちゃってたよ。それとね……」
水本さんは、突然口笛を吹いた。
その瞬間、周囲の時間が止まった。
「すみ姉から聞いたんだけど、二人も雛って本当?」
香澄さんといい水本さんといい、このコンビニ魔葬少女働きすぎじゃない!?
「本当なら何?」
僕の質問に水本さんは満面の笑みで答えた。
「二人と友達になりたいんだ〜!!」
利根島さんは驚きながら
「私、友達だと思ってた」と呟いた。
その後水本さんと利根島さんは交互に「えっ?」と口に出した後笑った。
利根島さんが楽しそうで良かった。
「朱莉が友達になるなら、僕も友達になってもいいよ」
「利根島さん、愛されてるね〜。ヒュー」
水本さんは冷やかすために口笛を吹いた。
そう、口笛を吹いたのだ。
となると起こることは一つ、時間が動き出す。
「ちょっと早くしてよ、こっち休憩削ってきてんだけど!!」
「申し訳ありません!!」
僕と利根島さんはすぐに会計を終わらせた。
すると水本さんが、僕と利根島さんに十三時で仕事が終わるから待っててと呼び止めた。
十三時ならあと二十分ほどだしと僕と利根島さんはイートインで休憩しながら水本さんを待つことにした。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来るときにしますね




