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プラン
六月中旬、ある日の部活時間。
いつもと様子の違う、オレ以外の三年生にオレは戸惑っていた。
「では、作戦を言ってくれ」
「はい、リーダー」
答えるのは何故かスズユと名乗る手影絵で、ワンとソウと名乗るメガネとロリは厳格な雰囲気を作るのに必死さを出していた。
「この前の接触からずいぶん日が経ってしまいましたが、プランはまだまだ健在です」
「うむ、あれは仕方がなかった。タイミングが良くなかった。邪魔が入ってしまった」
「そうねぇ、四月から急に忙しくなったから」
「分かり切っていたとはいえ、ここまでとは」
何だ? ロリとメガネは意見を言う役割か?
「ターゲットは全然気付いていません」
「そうか、そこでこそこそと聞いたり、聞いてなかったりする君もこのプランに入っているから参加するように」
「え! オレ?」
明らかに皆がこちらを見ている。
「そうだ。紺野はん、君は居なくては困るのだよ」
「何で?」
「だって、プランにはやっぱり、関係良好な人がいないと!」
誰がターゲットなのかは聞かないでおこう。
「さあ、皆! ここからが力入れてくところだからね!」
「えい、えい、おー! ね」
久しぶりに優しい草木さんが見れた。




