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思いあっての行動
待ってもらう為に、聞いてもらう為に、紫桃くんの腕を掴んでいた。無意識だったから恥ずかしくはなかったけど、言い終わって、意識し始めたら恥ずかしくなった。ちょうどアカネちゃんが机の上に荷物を全部置き、こちらに向かいながら「冷えたねー」と言って、強制的にその手が邪魔だと目で訴えてくれたから、慌ててその手を離すことが出来た。「トイレ行って来るね」と言って通せんぼ状態だった出入り口からすたすたと行ってしまう。次に何を言えば良いだろう。
考えて、紫桃くんを見れば、少し困っていたけれど、静かに聞いてくれるようで、私は少しだけ安心した。




