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修学旅行のお土産
十一月下旬、修学旅行が終わった。頼んでもいないのに紫桃くんが私とアカネちゃんにお土産を買って来てくれた。一言お礼を言ったけれどそれだけで終わってしまった。
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「アロハな感じだね」
「アロハな所で買って来たからな」
お土産を渡した時の赤根の感想だ。白見は「ありがとう」とだけ言って終わった。
これを見る度に思うことは何だろう。
だったら、買って来なければ良かったのかもしれないが、買わざるをえなかった。
白見と話すきっかけを一つでも多く作りたかった。また白見に言われるかもしれない。これは『自己満足』なのではないかと。でも、渡したかったのは本当だ。その思いに嘘はない。後悔も、ない。




