前へ目次 次へ 17/145 見つけた君 あれから数日後の事だ。 次に彼女の姿を空き教室で見た時、彼女はその後ろ姿しか見せてくれなかった。 「紫桃くんは知らないんだよ、いじめられたことがないから」 赤根と喋っている。赤根とはよく笑う。それはそうだ。彼女達は『友達』なのだから。 「あ、紫桃君だ」 赤根が先に気付いた。 白見は気まずそうにした。俺の方が気まずい。 自分のことを最優先に考えてしまう辺りが不味いと思っていても、どうしようもなかった。まるでクズ人間だ。