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友達以上恋人未満ではないけれど  作者: 雲花エマ
分からせる為に
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駅のホームで

 何にもなくて、椅子に座って待っていた。一分前に来ていれば、この前の電車で帰れたのに、運がない。そのおかげか、人が全然居ないけど。

 そんなオレに近付いて来る足音が聞こえた。とぼとぼと、彼女だ。見てしまったら、彼女は甘えて来るだろう。

「紺野はん……」

「頑張れってしか言えないけど」

「分かってる」

 彼女はそれだけ言って、オレの隣に座った。何も言わない。

「絵、さ……」

「何? できなかった? やっぱり?」

 笑った。どことなく悲しそうな声がした。

「できたけど、いつ渡す?」

 そんなの聞かないで、って言われそうだけど言ってしまった。

「この時間が良い」

 彼女はそう言った。

「そうか、分かった。明日も同じ時間で待ってる」

「うん、待ってて」

 彼女はそう言って、立ち上がった。夕焼けが沁みる。

 他のクラスの生徒がやって来た。

 彼女は自然とオレから離れて違う車両になるように歩く。

 それを追いかけるのは明日にしよう。今はじっとここに居よう。

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