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「誰あのミスターっぽい人は?」
「みすたあとは何方か分かりかねまするが、あのお方は殿が御曹司様にて兵部さまと仰る方でござる」
と左近。
なるほど、ミスターが到着するまでは、ミスターの子が仕切るのか
ミスターは会議が終わったら、ここへ直行だろう。
作業を急がないとな、職務怠慢とか言われてもつまんないし。
俺は柵作りの現場を任された。
と言っても土木工事の知識があるワケじゃないし・・・
あ、良いこと思い付いた
「おーい!
弥助さ!」
「なっ何じゃ?」
「柵作りとか分かんないから教えて!」
「仕方のないヤツじゃな」
呆れながらもテキパキ指示して、人足さんたちに作業を進めさせてくれた。
うん、このまま丸投げでもいいかな。
この人の方が、俺なんかより上手くやれそうだし。
「見回りいたすぞ」
一通り作業の指示を終わらせてから弥助さんが声をかけてくれた。
「おヌシも付き合え。
役目を覚えて損は無かろうに」
「おながいします」
連れだって歩き出すなり、弥助さんは話を続ける。
「荷駄押しの道中よりゃあ、此処の方が楽だでな。
よく見て役目を覚えるこったな」
「ここの方が楽なん?」
「おうよ、此処なら住吉の衆に襲わるる気遣いもないわい」
「ここは大丈夫なん?
どうして?」
「どうしても何も、先に着いた府中の衆が、もう城を取り巻いておるじゃろう、ほれ」
弥助さんは、そう言うと丘の下を見下ろした。
弥助さんの視線を追うと、正面の山には柵や小屋を建てたハゲ山が、でんっとこちらと向き合っている。
ふ~ん、あれが中塔の大根小屋ね




