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みんなと別れた後、ようやく俺は小屋に向かった。
玄関の前に立った時、俺はモヤモヤとした気持ちになってしまった。
城に居たときは早く帰りたいと思ったけど、いざ帰ってみれば迎え入れてもらえるのか不安。
20日以上も居なかったんだし、俺の居場所はあるんだろうか?
俺は拾われただけの人間なんだし、所詮はここは他人の家なんだし。
大きく1回深呼吸して、引き戸に手を伸ばす。
ガラッ
手が触れる前に引き戸が開いた。
え?自動ドア?
つか、ふみちゃん・・・
目の前には、ふみちゃんが立っていた。
こ、心の準備ってものが
あんなに会いたかったのに、こうもばったりだと何を言ったらいいのか分からない。
ふみちゃんも手で口を押さえて立ちすくんでる。
もう、こうなったら。
「た・・・ただいまっ」
「あ、おっお帰りなさいましっ!」
固まってたふみちゃん、やっと息を吹き返したみたいだ。
うれしそうな笑顔だ。
見る見るうちに瞳が潤んでゆく。
ほっとした。
俺が土間に入るより早く、ふみちゃんは、中に向かって元気よく声をかける。
「母さま、俊之介さんが!」
「え!おやおやまあまあ!
よく無事で!」
おばさんビックリしてたけど、直ぐに笑顔を向けてくれた。
また、ほっとした。
それにしたって無事も何も、城に行ってただけなんですけど
城ってそんなにヤバいとこなの?
呆気に取られてる間にも、おばさんのマシンガントークは続いている。
「急にお城に行っちまうから、みんな心配してたのえ。
何か悪さでもしたんでねぇかって」
「そんなことしてねっつーの!」
田舎って田舎って~!
どんな噂が流れるかワカンネ
油断も隙もあったもんじゃねーな




