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俺は中坊の頃からフォワードなんだよね。
ガタイが良くて走れて、考えるな感じろって性格がフォワード向きだってさ。
監督がそう言ってた。
でも教える立場に立ってみれば、トップ下やボランチみたいに、もうちっと頭を使うレッスンをしとけば良かったかなって、今さらな事をちらっと思うわ。
ま、トップだって頭を使うヤツはゴマんといるんだろうけど俺の場合はね。
そんなんで、Aチームのポジションは、トップが俺、トップ下が小平太、キーパーが十郎次、そんで名前を知らない子3人のうち、1人がミッドフィルダー、2人がディフェンス。
対するBチームは、トップが五郎兵衛、トップ下が新三郎、ボランチが左近、そんで知らない子3人がディフェンスとキーパー。
ポジションには、俺は口出ししなかったから、一応ポジションの重要性を理解してる感じの小平太と新三郎がそれぞれ決めたことだ。
「これは戦さの陣取りにも、あい通ずるものが有るようじゃ」
コートに立つ小平太が、興奮の面持ちでにいっと笑った。
すると新三郎も迫力のある顔で笑い返す。
「まことよな。
中原に鹿を追う、との言葉も有るが、鹿ならぬぼおるを追いかけ合うわけじゃな」
「チュウゲンってげん爺???」
相変わらず、2人の会話について行けない俺だった。




