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フィールドに立って、俺はまたしても驚いてしまった。
みんな上手くなってんじゃん
実際、コイツらの上達には目を見張るものがある。
飛んできたボールの止め方、止めたボールを蹴るタイミング、蹴ったボールの軌道のコントロール。
あきれた事に、以前俺がちょっとだけやってみせたパス回しまで、いつの間にかできるようになっていた。
まだたどたどしいけれど、練習の痕跡がくっきりと表れているじゃん。
武士ってヤツは真面目なんだな
「どうじゃ、俊之介さ。」
小平太が息を弾ませながら得意げに笑う。
「そろそろ次を教えてはくれまいか?」
「うん、じゃあ簡単な試合でもしてみようか」
「なに試合とな?」
「うん、組に別れてボールを蹴りあうんだ」
「おお!
いよいよじゃな?」
「あ、でも喧嘩はダメだから!」
「あ、おお!
承知しておる!」
ホンとかなぁ・・・
とりあえずルールを簡略化してやってみようか
俺は簡単なルールを説明し、今日集まっていた12人を6人ずつ2チームに分けた。
メンバーは、Aチームが俺、小平太、十郎次と名前を覚えきれなかった子が3人。
Bチームは、新三郎、五郎兵衛、左近と同じく名前を知らない子が3人。
ホンとは、ここは俺が審判をやるところなんだけど、なにしろ当の俺がフィールドを力いっぱい走りたいワケで。
今回は審判無しでカンベンしてもらっちゃった。
ま、コイツらは名誉を重んじる武士なんだから、決まったルールは破らないだろうし。




