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結局、俺が城の仕事から解放されたのは、あれ以来、優に10日以上も経ってからだった。
やっとふみちゃんに会えるんだ
ソッコー帰ろうとしたら、今度は兵衛のオッサンに仕事を申し付けられてしまった。
ここでも10日ほど引き留められ、戦争準備の供出物資や差し出し人員の計算をさせられたんだ。
「おお、俊之介さ!
待ちかねたぞ!」
懐かしい小屋の裏手に差し掛かると、小平太が駆け寄ってくる。
矢口の新三郎、等々力の五郎兵衛、清水の左近もいる。
それから、俺が初めて会う人も。
「その人は?」
「おお、この御仁はな」
小平太が紹介してくれる。
「山家の十郎次殿じゃ。
ちと無口じゃが、気のいい男ぞ」
「よろしく!」
俺が手を差し出すと、十郎次は少しためらいを見せるが、おずおずと手を握り返してきた。
「よろしゅう頼む」
握り返した手は意外にも力強い。
「早速じゃが、ワシらが修練のさまを見届けてはくれぬか?」
小平太が勢い込んで身を乗り出してくる。
本当ならげん爺に挨拶するのが先なんだろうな、とは思いつつ、俺も連中の上達は気にかかっているところだし。
「おう!
久しぶりに、みんなとサッカーがしたいな!」
「おお!
そうで無うては面白うない!」
五郎兵衛が大声で腹を揺すって笑った。
それからグラウンドを見回して驚いた。
草を刈って小石を取り除いて、不完全ながら整備をしてあるし。
「これって・・・おまいらがやってくれたの?」
「ヌシが居ぬ間、その留守を守るは・・・
仲間たる者の務めであろう」
新三郎が照れ臭そうに言った。
みんな、いいヤツらだ




