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脅迫ですね、分かります。
さすが組長。
まあ質問形式ですけどね。
欲を言えば、yes以外の選択肢も欲しかったのですが・・・
「はい、やります」
「うむ、殊勝な心掛けである」
「あざーす・・・」
ミスター組長は満足そうに笑った。
その笑顔が、俺にはちょっと怖かった。
そのあと俺は、長屋の隅っこに部屋をあてがわれ、毎朝、ミスターのお屋敷に出勤するように指示されたわけで。
結局、瓜を食うどころか、その日から宿へ帰れなくなってしまった。
ドンドンドンドン
んあ?
寝床から飛び起きた俺は、音の出所を探して薄暗い部屋の中をキョロキョロ見回した。
「起きてくだされ!
そろそろ御出仕の刻限でござるぞ!」
誰かが表の木戸を叩いているんだ。
あー・・・
俺、派遣社員でオオネゴヤに飛ばされたんだった
寝惚け眼をこすりながら、俺はしゃがれた声で返事をした。
「あ、ちょっと待ってくれ!
今開けるから!」
慌てて土間に飛び出して、ガラッと木戸を開ける。
戸口に立っているのは、背中から朝日を浴びた若いサムライだ。
「おお、起きてくだされたか!
俊之介殿、御出仕の刻限でござるぞ」
「え?
もうそんな時間?」
「さよう、明け六つでござる」
「へ~」
で、それって何時?
時間の基準が分かんないから考えてもムダだな
ざっくり明け方か、うん
俺が大あくびをすると、若いサムライが気を揉んで言う。
「俊之介殿!
お急ぎくだされ!」




