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でもオッサンは容赦なく話し出すんだな、これが。
「お前が引っ捕らえた男は、武田のカマリじゃったのじゃ」
「ネカマですね、分かります」
「カマリじゃと申すに!」
さっそく地雷踏んだの?
コメカミに青筋立てながらもオッサンは説明してくれる。
ぎりぎりセーフだったらしい
オッサンの説明では、カマリってのは、人の弱味を握るのが仕事みたいな怪しい集団らしい。
中には、商人や坊さんにコスプレしてるヤツも居るとか何とか。
甲斐守って人は、そんなヤツらを雇って各地の米の取れ高や食料の備蓄、その他諸々を探らせているらしい。
ってスパイじゃん、これ。
俺ってば、そんなの捕まえちゃったの?
「お前には感謝せねばなるまい。
あの者の口から甲斐守の狙いを知ることができたからのう」
「はあ、どうも」
スパイとか知らないから
今度から無銭宿泊を捕まえる時は、カマリかどうか聞いてから考えよう
相手の狙いが分かったってわりには、兵衛のオッサン、真顔過ぎてちょっと怖い。
「甲斐守は、ただこの郷に探りを入れるのみならず、楢川、洗馬、府中、住吉、野田の衆に書状を送り、武田に降るよう申し送って参ったようじゃ」
よく分からないけど、深刻なんだろうな、うん
俺氏の微妙な顔を見て、空気を読んだミスターがさらに説明を加えてくれる。
「殊に住吉の衆には、怪しきふるまいが有るとぞ聞く。
万が一の事があってはならぬゆえ、府中に居ます小笠原公の元に人を送り、事を謀っておるところじゃ」
難しい言葉が多すぎて、詳しい事は分からない。
けど、要するに味方の中から裏切り者が出てきそうだってことなんだろう。
でもまてよ?
なんでそんな事を俺に話すんだ?




