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使番とかいうオッサンは、俺たちの前で立ち止まって、荒い息を調えながらキョロキョロしだした。
そして俺を見つけると視線を据えて話し掛けてくる。
「お前が俊之介か?」
「ですね」
「殿の御召しじゃ。
同道いたせ」
「???」
「ワシと共に城へ参れ、と言うのじゃ!」
「あ~、後じゃダメっすか?」
「何と申すか」
「いや、今から友達と瓜を食べる約束が」
「この慮外者が!
殿の御召しと、瓜を秤に掛ける者があろうや!」
ヤベッ怒られた
しゃーない、小平太に頼もうか
「小平太さ、みんなを宿に連れてってあげてくんない」
「うむ、心得た。
それより、急ぎ参られよ。
殿の御召しとは、ただ事ではあるまい」
「分かった、サンキューな」
「ワシの方こそさんきゅうじゃ」
さんきゅうとか、意味分かってんのか?
「んじゃ行きますけど」
俺は使番さんの返事も待たずに駆け出した。
「こっこりゃ、待たぬか!
待てと申すに・・・
はあっひいっ」
使番のオッサン、幾らも走らないうちから、もう音をあげてやんの
「遅いよ、使番さん!」
「馬鹿を申せ!
お前が早すぎるのじゃ」
「だって急げって」
「物には限度があろう!
だいたいお前1人で行ったところで、門にも入れてはもらえぬわ!」
そりゃそうだ
俺は立ち止まって、道の先に見える大きな門を眺めた。




