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ま、いいか
でも、これ以上小平太が何か言ったら、話がややこしくなりそうなんですが
俺は近づいてくる小平太に、取り合えず手拭いを手渡した。
「お疲れさん、汗を拭きなよ」
「お、おう!」
小平太がごしごし汗を拭いてる間、俺は新三郎に話し掛けた。
「ね?
走り方を変えれば早くなるっしょ」
「むう、なるほどヌシの言うとおりのようじゃな」
あれ?
なんか納得してない感じ?
頭では理解していても、気持ち的に治まらないって感じなのか?
イケメンの新三郎は、イケてる眉をより一層ひそめた。
「じゃがな、武士には武士の作法がござる。
手の舞い足の踏み所のひとつもゆるがせには出来ぬものぞ」
うん、それは何となく分かるんだよね、君たちを見てるとね
「なればこそ俊之介さは、さっかあをしておる時は武士を忘れよ、と言うとるのじゃ」
汗を拭き終わった小平太が何か言ってる。
「武士たる事にこだわるあまり、了見を狭めてはならぬ、とな」
「こだわりを捨てよ、と申すか?」
「さにあらず、忘るるのじゃ」
「忘るる、とな?」
「さよう、あまりこだわっては、見える物も見えぬようになるわ」
ふむ、とイケメン顔をしかめた新三郎は、ややあってニコッと笑った。
う~ん、やっぱイケメンだ。
「なるほどのう、武士たる事を離れて、初めて見ゆることもあろう。
これは蒙を啓かるる思いじゃ」
終わったの?
終わりでいいの?
途中から分かんない言葉がバンバン飛び交ってるんですけど




