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対する小平太の走りは、俺の目から見ても綺麗なフォームだった。
もちろん、まだ完全じゃない。
でも驚いた。
わずかな期間で、よくここまで修得したもんだ。
そういえばアイツ、毎日ここまで来る間にも、道中で自分のフォームを確かめながら走ってるって言ってたな。
道々、出会う人に奇妙な目で見られるって笑ってた。
頑張れ、小平太
俺は汗ばむ手を握りしめた。
小平太と五郎兵衛は、ほとんど同時に1本杉にタッチ。
振り返った瞬間、小平太がロケットダッシュ!
決まった!
「ぬおおおおおおおおおおおおおお」
「ぐぬっ!
おっおのれ!」
五郎兵衛の顔から余裕が消える。
目に焦りが浮かんでるのが、遠目にも分かった。
ぐんぐん差が広がり始める。
すっかり観客と化した周囲の者達から、漏れるざわめきが歓声へと変わってゆく。
「おお!
小平太が抜きおったぞ!」
「中々やるではないか!」
「しかしあの走り方はなんぞ?
見たこともないが・・・」
そのままの勢いで、五郎兵衛を振り切ってゴールした小平太は、大きく肩で息を吐きながら仲間たちに顔を向けた。
「はあっはぁっはあっ
どっどうじゃ!
はあっはあっ
こっこれがさっかあじゃ!」
「おお!
これがさっかあであるか!」
「まっこと目が覚めるようじゃ!」
ん~ちょっと違うような




