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俺は結局、自分のことしか考えて無い、ちっぽけなヤローなんだよな。
真っ直ぐな小平太の生き方に憧れながら、それが出来ないから、からかったりしたりしてたんだ。
「どうされたのじゃ?」
俺が黙りこんでるから、小平太が不思議そうにこっちを見ている。
俺は何となく照れ臭くて視線を外した。
「何でも無い。
それより、腹減らない?」
「ん?そうじゃな。
少しばかり空腹を覚えるが」
「じゃあ小平太さ、火を焚いといてよ。
俺は魚を獲ってくるわ」
「むっ無茶を申すな!
危のうござるぞ!」
「ヘーキヘーキ、それより火を頼んだわ」
俺は着物を脱ぎ捨てて川に向かった。
自信あるんだよね、実は。
高1の時、夏休みにサッカー部の連中と、夜中に川原で花火をしたんだけど、そん時に俺ともう1人が、川に飛び込んで魚を獲ったりして大騒ぎ。
結局、近くのキャンパーに24されて、みんな仲良く警察にお持ち帰り&補導されたけど・・・
流れに足を突っ込んだらブルッた。
さすがに冷て。
俺は流れの緩いところで腰まで水に浸かり、息を止めてザバッと潜った。
目を開けてみると、目の前を泡が流れてゆく。
小魚がピュピュッと逃げる。
面白い。
目を付けといた岩までこっそり平泳ぎで近づいて、岩の下の窪みに手を突っ込んでみた。
ヒレに指が触った。
が、逃げられてしまう。
イメージどおりにいかないな。
昼と夜とじゃ、魚の動きも違うんか?




