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戦国かよ!!  作者: ランポス
夏の終わりに
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7

「ぜんぜん桶?」


ふみちゃんがクスクス笑いだした。


「また分からない事を仰いますのね」

「いや~、あ、そだ、ちょっとお願いがあるんだけど」

「はい?

なんでございましょう」

「うん、火打石と火打金の余分ってある?」

「火打石ならございますけど・・・」

「じゃあ、火打金の代わりになる物って?」

「えっと、そうそう、彼処の鉈なら代わりになりましょう」

「へえ、借りてもいい?」

「ええ、どうぞ」


俺は、土間の壁に引っ掻けてある錆びた鉈を手に取りながら続けた。


「それから塩、少しもらえないかな?」

「塩、でございますか?」

「うん」

「少しなら。

ちょっと待っててくださいね」


ふみちゃんは、カマドから離れて土間の隅に行き、壺の中から小さな塩の塊を取り出した。

そしてそれを布切れに包むと、俺の方へ差し出した。


「はい、どうぞお持ちになってください」

「さんきゅ」


玄関に向かいかけた俺は、あっと足を止めた。

そう言えば、いい忘れてたことがあるんだ。


「その、足袋ありがとう。

お陰で歩いても痛くないよ」

「お役に立てたのですね」


ふみちゃんは上気した顔で、嬉しそうにつぶやいた。


「俊之介さんが帰ってきてくださって、ふみはうれしゅうございます」

「え?」

「俊之介さんが、和尚さまとご一緒に古厩さまのお屋敷に行かれた後、父からは、もう戻って来ないと聞かされましたから」

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