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あ~・・・
ガングロの逆かあ、じゃあガンジロ?
びびりの俺が動揺してる間に、インテリ和尚がなにかジョークを飛ばしたらしい。
大痔ヌシと家内さんが声をたてて笑ってる。
大痔ヌシは、はっはっはって豪快に笑うけど、家内さんは着物の袖で口許を押さえて笑ってた。
でも、俺、見ちゃったんだ。
チラッと見えた家内さんの口の中は、洞窟みたいに真っ暗。
まるで入れ歯を外したみたいにぽっかり穴が開いてるようだ。
なにこれ怖い
思わず2度見したら、歯が無いんじゃなくて黒く染めてんのな。
あ、お歯黒か、俺にもそのくらいの知識はある、エッヘン。
たしか既婚女性のマークだったよな?
今でいう結婚指輪か。
でも怖い
なるほどね、これだけの迫力があれば男は寄ってこないだろ。
浮気はまず無いな。
ガクブルする俺を尻目に、ガンジロ歯っ黒の家内さんは優雅な所作で部屋から出ていった。
ホッとした。
家内さんが出ていくと、大痔ヌシは、またもや俺に話しかけてくる。
「ところでその方、加減が悪いにもかかわらず、大の男3人を相手に中々ひけを取らなんだが、武芸の心得でもあるのか?
どうじゃ?」
答えていいの?
ロクな事にならなそうなんですけど
目で和尚に助けを求めてるんだけど、和尚め、目を逸らしやんの。
約束が違うじゃねーか。
黙ってろって言ったくせして。
自分だけ惚けようったって、俺が口を開けば最終的にはアンタを巻き込むと思うんだけど、それは?
しゃーねーな
俺は腹をくくってホンとのことを言ってやった。
「はい、スポーツを少々」




