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いちいちうるせーんだよ!
憎しみなのか怒りなのか、もう分からない。
込み上げる色んな感情をもて余した俺は、反射的に拳を固めて和尚の足元を睨んだ。
和尚の足の指、ガビガビにひび割れて足の裏は靴底みたいに皮がぼってりしてやがる。
インテリっぽくねーでやんの。
ふっ・・・ははは・・・
俺はバカみたいに笑いだした。
赤ん坊の足だってか、くそボーズめ、言ってくれやがるぜ・・・でも、ホンとにそうだわ。
それだけじゃない。
俺は、ここじゃ一人でメシも食えやしない、メシ炊きどころか、火の着け方すら分かんねぇ。
言葉もロクにしゃべれない。
そのうえ歩き回ることさえ、満足にできないなんて・・・な。
「ホンと、保育園児以下だわ、俺」
気がつくと体の奥の方から、ワケの分からない熱いものが湧きあがり、頬を伝ったしずくが乾いた地面に染みを作っていた。
茫然自失ってヤツ、初めて体験したよ。
それでも俺は、此処で生きなきゃなんねーんだな。
死んでやる理由もねえからよ。
インテリ和尚は腰にぶら下げた手拭いを手早く裂いて、左足に巻いてくれた。
「少し休むか?」
「いや、行こう」
「ふむ、よいのか?」
「ああ、ヘーキ」
「さようか」
インテリのヤツ俺の怪我を気遣って、今度はゆっくりと歩き始める。
心の何処かで何かが吹っ切れた。
俺は此処で生きるんだ




