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「熱っっ!つかマズ!」
お粥は涙目になるほど熱かった、つかそれ以前に味が無い。
お粥の中身だって、なんか鳥の餌っぽいのが入ってるし!
彼女は確かに健気だよ、かわいいしさ、けどよ~
メシマズかよ!!
インコの餌とか無いわ~
ヤバイ!マジで頭きた
今までつもり積もった不安や焦りが、彼女の激マズメシの破壊力で何かはじけた。
俺の方が理不尽かもって、心の隅っこでは感じてるんだ。
分かってるんだよ、彼女が悪いわけじゃないんだろうってさ。
でもさ、俺だって大概な扱いされてんじゃん。
いきなり拉致ってこられて親と連絡も取れないし、服や下着まで盗られてんだぞ。
しかも何で、家畜の餌まで食わされなくちゃなんねーの?
俺、お前らに何かした?
くっそー、やってらんねーわ!
俺はお椀を台に叩きつけ、箸も投げつけてやった。
物音に驚いた女の子が、衝立の陰からおそるおそる顔をのぞかせる。
なんか、そのおどおどした顔にもムカつくわ!
こんな小屋出てってやる、つか家へ帰るわ!
ガバッと立ち上がった俺は、大股でドスドスと土間に向かった。
彼女が必死で何か話しかけながら、ちょこまか付いてくるけどシラネ。
ぽんっと土間に飛び降りると、それに気づいたおばさんがキーキー金切り声で騒ぎだした。
あーウゼー
構わずに玄関を出ようとしたら、後ろから誰かにタックルされた。
どしんって衝撃で、前のめりに転んで、顔から地面にスライディング。
カッとなって振りほどこうとして見ると、板の間でメシ食ってたハゲだった。




