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結局、相手にされてないってことか
なんだよ、こっちは真剣なのに
そう思うとムカついて、もう話すのは止めた。
きっと不機嫌そうな顔をしていたんだろうな、女の子も困ったような怯えたような表情をしている。
俺はムカつきが収まらなくて、
なんか標準語をしゃべっちゃいけないルールでもあんの?
しゃべったら死ぬの?
とか思ってた。
彼女は困惑した顔をして黙ってたけど、しばらくしてから、お椀を指差して、それを口に持っていく仕草をしてみせた。
食べろってことか?
考えてみれば、この子は、夜明け前から朝食の準備をしてたんじゃないか。
それに俺は、ここの撮影現場のルールを知ってるわけでもないし。
俺の方ががワガママだったんかな。
そう考えると、怒りがちょっとクールダウンした。
俺は、箸を取り上げてお椀を手に取った。
でも、今度は彼女が立ち去ってくんない。
そんなにじっと見られてると気になる、なんかメッチャ食べにくい。
すると察してくれたのか、彼女はすっと立ち上がり、衝立の陰に隠れてくれた。
俺、よっぽど困った顔をしてたのかな。
でもまあ、これで心置き無く食べれるわ
俺は、小皿の上に盛られた菜っ葉の漬物を箸でつまむと、口の中へと放り込んだ。
しょっぺー!なにこれ
高血圧なら一発でドクターストップがかかるレベル。
あまりの塩っ辛さに慌てて、今度はお粥をかきこんだ。




