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Scene3 悠なら一瞬
悠は、壊れた水路の前に立った。
崩れた土。
散らばった石。
そこから漏れ続ける水。
改めて見ると、思ったより壊れている。
「……」
悠は水路を眺めた。
これなら。
魔法を使えば、簡単に直せる。
土を動かして。
崩れた場所を埋めて。
足りない石を作る。
水路の形を整えてしまえばいい。
たぶん、数秒もかからない。
悠は周囲を見回した。
村人たちは、まだ土や石を運んでいる。
リアも少し離れたところで石を集めていた。
「……」
悠は右手を上げた。
いつものように、魔力を集める。
土を動かす。
それだけなら、何も難しくない。
手をかざす。
その瞬間だった。
「――待て」
背後から声が飛んできた。
「……?」
悠は手を止めた。




