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異世界で最強になったので、世界の片隅でひっそり暮らします  作者: 南蛇井


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第二十三話 畑の収穫 Scene1 初収穫

朝。


悠は畑に出ていた。


いつものように作物の様子を見ていると、ふと足を止める。


「……」


畑いっぱいに、野菜が実っていた。


葉の間から、大きく育った野菜がいくつも顔を出している。


赤く色づいた実。


丸々とした根菜。


大きく伸びた葉物。


どれも、食べられる大きさまで育っていた。


「……もう収穫できるな」


悠は一つ手に取る。


ずっしりと重い。


思っていたより、かなり大きい。


一つ。


また一つ。


収穫していく。


最初は少しだけ採るつもりだった。


けれど、一つ採ると、その隣にも。


さらにその隣にも。


次々と収穫できる。


気づけば、籠の中は野菜でいっぱいになっていた。


「……」


悠は畑を見る。


まだ、かなり残っている。


「……多い」


そこへ、森からリアがやってきた。


「おはよう、悠」


「……おはよう」


リアは畑を見るなり、目を丸くした。


「わあ……」


収穫された野菜。


そして、まだ畑に残っている大量の作物。


「すごいね」


「……うん」


悠は頷く。


自分で作った畑だ。


種を植えて、水をやって。


それが今、こんなにたくさんの野菜になっている。


「これ、全部悠が育てたの?」


「……そう」


「すごいなぁ」


リアは畑の中を見回す。


悠も改めて眺める。


食べる分だけあればいいと思って作った畑だった。


なのに、思っていた以上に育ってしまった。


「……どうしよう」


籠いっぱいの野菜を見ながら、悠は呟いた。


リアは少し考えてから笑う。


「いっぱいあるなら、いっぱい食べればいいんじゃない?」


「……毎日?」


「毎日」


「……無理だな」


リアが笑った。


畑には、まだたくさんの野菜が残っている。


悠はその量を見ながら、少しだけ考えた。


一人で食べるには、多すぎる。


なら――


他に何か使い道を考える必要がありそうだった。


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