↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で最強になったので、世界の片隅でひっそり暮らします  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
55/129

Scene3 川辺で昼食

 魚を捕り終えると、リアが川辺に腰を下ろした。


「少し休もうか」


「……うん」


 悠も隣に座る。


 せっかく魚を捕ったので、そのまま昼食にすることにした。


 悠は火を起こし、捕った魚を串に刺す。


 小さな火の上に並べると、魚の表面が少しずつ焼けていく。


 ぱちぱちと音がする。


 やがて香ばしい匂いが漂ってきた。


「いい匂い」


「……うん」


 悠は焼き加減を確認する。


 十分に火が通ったところで、魚をリアへ渡した。


「はい」


「ありがとう」


 二人で魚を食べる。


「……おいしい」


「……うん」


 川の水が、すぐ近くを流れている。


 風が吹くたびに木々の葉が揺れ、鳥の声が聞こえてくる。


 村のような人の声はない。


 家の中のような静けさとも少し違う。


 ただ、自然の音だけがある。


 リアが川を眺めながら言った。


「こういうのもいいね」


「……うん」


 悠も川を見る。


 水面が日の光を反射して、きらきらと揺れていた。


 魚を食べながら、二人で並んで座る。


 会話はそれほど多くない。


 けれど、気まずくもない。


 以前、雨の日に家で一緒に過ごしたときもそうだった。


 ただ今回は、家の中ではない。


 森の中。


 川のそば。


 広い空の下で、二人で昼食を食べている。


「……」


 悠は焼いた魚をもう一口食べた。


 風が吹く。


 水が流れる。


 鳥が鳴く。


 隣にはリアがいる。


「……こういうのも」


 悠は小さく呟いた。


「……悪くないな」


「うん?」


「……何でもない」


 リアは少し笑った。


「そっか」


 それ以上は聞かなかった。


 二人はそのまま、川の流れる音を聞きながら昼食を続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。